はげさんの旅行記

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• 史跡・歴史

　雑誌や新聞紙上に、日本全国には１８の憲法九条／前文の記念碑があり、沖縄に７、本州に１１だと紹介されていた。記事を読んで唐突に見て回りたいと思いたってしまった。そして、この夏本州の５カ所を訪れた。意味のある自由気ままな一人旅を楽しんだというわけだ。まず自宅からあまり遠くない茨城県古河市と下妻市の二カ所。日帰りで行ってみた。古河市の長命寺では、建立されたご子息のご住職のお話を伺えて大変有意義だった。下妻市の碑は、農道沿いの共同墓地の一角に建てられていた。つづいての長野、静岡の三カ所は、夏休を取り一泊二日の計画を立てた。長野だし、どうせなら温泉付きで格安の宿を、と探し大町市の道の駅「ぽかぽかランド美麻」に決めた。食事が美味しいという口コミが決め手になった。初日は長野県中野市。やはり遠い、四時間以上かかった。一つ目の谷厳寺は山の中腹にあり、景色の良い場所に「碑」が建てられていた。同市内の真宝寺は町並み近くにある寺だったが、記念碑は素敵な風景の広がる駐車場の一角に平和の塔とともに建てられていた。やはり目の当たりにすると心が動かされる。まだ日が高いので、さほど遠くない松代大本営地下壕に行ってみた。ヘルメットを被って入洞。いや洞窟ではない、人間が掘らされたのだ。あまりの広さに驚いた。外の歴史館に入ると係の年配の方（ボランティア）が閉館時間が過ぎているのに熱く語ってくれた。実に濃い内容で当時の軍部の思惑がよく分かった。値段の割に部屋も食事も大満足の宿を後にして二日目スタート。途中の安曇野ちひろ美術館に久しぶりに寄ってみた。やはりいい風情にあり、癒されることうけあいだ。さあ、最後の目的他、静岡県藤枝市に向かう。近づくほどにびっくり。車一台がやっと通れる山道を不安になりながら上る。そして、ナビでは表示しきれない山奥にあった。杉村孝という石彫刻家の作品だそうだ。他の石彫作品にまざり、鬱蒼とした中に凛と建っており、神々しいほどだった。すぐ帰途につき、さほど深夜でもない時間に帰宅した。今回の旅、実に満たされた二日間だった。本州にはあと６つの記念碑がある。石川県、岐阜県、広島県、岡山県だそうだ。来年以降の楽しみができた。数年かけて回りたいと思っている。 　　　　　　　

はげさん 男性 ／ 70代

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