かっちゃんさんの長野県〜岐阜県の旅行記

公共交通機関を利用して奥飛騨〜乗鞍〜蓼科をまわる2泊3日の滝めぐり
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- 自然
公共交通機関を利用して、奥飛騨(銚子の滝、平湯大滝)から乗鞍(三本滝、善五郎の滝、番所大滝)を経て蓼科(乙女滝、王滝)に行ってきました。じゃらんの口コミ評価(投稿時)は、銚子の滝4.2、平湯大滝4.0、三本滝4.3、善五郎の滝4.2、番所大滝4.2、乙女滝4.1、王滝4.1でした。すべての滝が高評価でしたので、行く前からワクワク気分一杯でした。当日利用したバス路線と時刻は、それぞれの観光スポットのコメント欄に記載しました。この旅行記は、個別に投稿した口コミをもとに一つの記事にしたものです。この通りのコースでなくとも、路線バスを利用して、奥飛騨、乗鞍あるいは蓼科の滝めぐりを計画するときには参考になるかもしれません。掲載した写真はすべて愛用のガラケーで撮りました。タイトルに用いた写真は蓼科の横谷峡(横谷渓谷)で存在感抜群だった王滝です。

自然ツウ かっちゃんさん 男性 / 70代
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- 1日目2018年10月4日(木)
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旅の初日は、名古屋駅から高山駅に向かい、日本の滝100選に選ばれた平湯大滝を訪ねることを最大の目的にしていました。しかし、せっかく奥飛騨に向かうので、じゃらんの口コミで評価の高かった「銚子の滝」(投稿時4.2)も訪ねることにしました。じゃらんの交通アクセスには書かれていませんでしたが、銚子の滝には「高山飛騨バスセンター」から「濃飛バス平湯・新穂高線」(高山飛騨バスセンター⇔新穂高ロープウェイ)の路線バスに乗り、「旗鉾」バス停で下車すれば歩いて行けることがわかりました。平湯大滝には「大滝口・キャンプ場前」バス停で下車しますが、「旗鉾」バス停はその途中にあるので便利でした。掲載した写真は、思い出深い「籏鉾」バス停です。ちなみに、当日、私は、名古屋駅9:39発、高山駅12:23着の特急「ワイドビューひだ」号を利用しました。高山駅に隣接する高山飛騨バスセンター12:40発の路線バスに乗り、旗鉾13:13着でした。
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銚子の滝には、「旗鉾」バス停から20分強(およそ1.5 kmの距離)歩くと着きました(私は少し早足かもしれません)。バス停から銚子の滝への道は予めネットで調べておきました。じゃらんの口コミでは訪問者はほとんどいないようでしたが、当日も私一人でした。滝は、落差25 mで規模は小さいのですが、間近で眺められることから迫力満点でした。水量が多く、滝からの飛沫をたくさん浴びてしまいました(じゃらんの写真を見る限りでは、いつでも水量は多いようですね)。名前の由来通り、銚子の形に似ていました。銚子の滝には10分程滞在し、次に平湯大滝に向かうため、旗鉾14:13発、大滝口・キャンプ場前14:32着のバスを利用しました。バスは1時間に1便あったので、銚子の滝での滞在時間をもっと長くしたり、バス停から滝までの往復をゆっくり歩いたとしても1時間後のバスに乗れるので比較的便利だなと思いました。
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平湯大滝には、「大滝口・キャンプ場前」バス停で下車後、15分位(およそ1 kmの距離)歩くと着きました。滝つぼ近くまでは行けなかったため、少し遠方から平湯大滝を見るようになりましたが、それでも迫力満点でした。やはり落差64 m、幅6 mの大滝は、遠くから見ても見事な滝でした。日本の滝100選に選ばれた滝を生で見ることができ、大変満足したひとときでした。紅葉を入れた滝の光景はとくに印象に残りました(写真を掲載しました)。この後、平湯温泉で1泊した後、翌日、バスで乗鞍のほうに向かい、三本滝などの名瀑めぐりをする計画でしたので幸先の良いスタートになりました。
- 2日目2018年10月5日(金)
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翌日は、平湯温泉7:40発、乗鞍山頂(畳平)8:40着の「濃飛バス乗鞍線」(2018年は5月15日〜10月31日運行)を利用して、乗鞍に向かいました。畳平は、日本一高いところにあるバスターミナル(標高2,702 m)だそうです。当日は雲ってしまい残念でした。
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三本滝には、乗鞍山頂(畳平) 9:05発、三本滝9:39着の「乗鞍高原〜乗鞍畳平シャトルバス」(2018年は7月1日〜10月31日運行)を利用しました(乗鞍岳は通年マイカー規制されています)。「三本滝」バス停の目の前にある三本滝レストハウスの横から入る遊歩道を20分強(およそ1 kmの距離)歩くと滝に着きました。ただし、遊歩道は改修工事のため、2018年10月15日〜12月14日は通行止めです。当日は、三本滝レストハウスは休みでした(滝まで900 mと書かれていました)。
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バス停から滝までの間、10人近くの人たちと出会いました。日本の滝100選に選ばれている三本滝は、やはり予想していた通り素晴らしい滝でした。三本滝は、クロイ沢の滝、本沢の滝、無名沢の滝の3つの滝の総称で、それぞれ異なる滝の姿に時間が経つのを忘れるくらい見とれてしまい、自然の造形美に心を打たれたひとときでした。三本滝を同時に写すのが難しかったので、ここでは本沢の滝(右側)と無名沢の滝(左側)を掲載しました。
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この写真は、三本滝のなかのクロイ沢の滝です。クロイ沢の滝はすぐ目の前まで落ちてきて、その優美な流れに魅せられてしまいました。三本滝を見た後は、次に「すずらん橋」バス停から近い善五郎の滝に向かうため、三本滝11:39発、すずらん橋11:50着のシャトルバスを利用しました。
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「すずらん橋」でバスを降りるときに車掌さんに遊歩道の入り口を教えて頂きました。車掌さんは、滝見台を経由して滝つぼに着いてからは休暇村方面にも遊歩道が続いているので、次に目指す番所大滝には「休暇村」バス停から「番所大滝」バス停までバスを利用するのもよいと言われました。遊歩道に入ると、すぐに熊よけの金属棒が吊るされており、2、3回たたいて下さいという表示がありました。たたき過ぎは良くないということも書かれていました。この熊よけの金属棒は入り口のみならず要所要所に吊るされていたので、軽くたたきながら進みました。当日、訪問客は私一人でしたので熊よけの金属棒には大変重宝しました。
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すぐに滝見台に着きましたが、この場所からでは滝口付近しか見ることができず、また、遠かったため今ひとつ迫力に欠けていました。
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しかし、遊歩道を下って滝つぼ付近から見たときの光景は迫力満点でした。落差21.5 m、幅8 mあり、大分県日田市にある「桜滝」を思い浮かべる滝でした。滝のある風景のなかでリラックスした後、車掌さんが言われたように、休暇村に向かいました。
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休暇村で昼食を済ませた後、番所大滝に向かうバスが到着する時刻(休暇村14:07発)まで近くにある牛留池を散策することもできました。牛留池の遠方には乗鞍岳が見えました。当日は曇っていたのが残念です。
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休暇村14:07発のバスは、番所大滝14:18着でした。バス停から番所大滝までは10分弱で、急勾配の階段を下っていくと間近で眺めることができました。滝見台から見た落差40 m、幅11 mもある番所大滝は、その圧倒的な迫力に驚くばかりでした。水しぶきを浴びるのを避けて眺めるのが大変でした。周りの風景とも調和しており、長時間いても見飽きることはありませんでした。この滝では数人の方と出会うことができました。やはり皆さん車を利用していますね。
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帰りは新島々駅方面に向かったため、番所大滝16:18発、新島々駅17:00着のバスを利用しました。帰りのバスまで2時間程ありましたので、番所大滝を見た後には、大滝周辺の遊歩道を散策し、大滝の滝口付近や「番所小滝」も見てきました(番所小滝の写真を掲載しました)。ここまで来る人は見当たらなかったので、少し不安になり、番所小滝を見たところで引き返しました。まだ帰りのバスまで50分以上ありましたので、今度はバス停付近を散策しながら時間が経つのを待ちました(結局、ここだけがバスの待ち時間が有効に使えなかった感じでした)。新島々駅からは松本電鉄に乗り松本駅まで行った後、JR篠ノ井線に乗り換えて茅野駅まで行き、茅野で宿泊して、翌日、蓼科のほうに向かいました。松本電鉄やJR篠ノ井線は運転本数が多かったので、あまり時間を気にしなくてもよくなりました。
- 3日目2018年10月6日(土)
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蓼科では、乙女滝や王滝がある横谷峡(横谷渓谷)を訪ねました。横谷峡には、行きは「蓼科高原ラウンドバス」(2018年は10月28日までの特定日に運行)を利用して、「茅野駅」バス停から「横谷峡入口」バス停に向かいました。下車後、横谷峡の乙女滝や王滝を見ながら横谷観音まで歩き、帰りは「メルヘン街道バス」の始発となる「横谷観音」バス停から乗車して「茅野駅」バス停に戻りました。メルヘン街道バスの緑山〜横谷観音間は冬期間(2018年11月5日〜2019年4月26日)は運休です。ちなみに、私が利用したバスの時刻は、行きは茅野駅8:10発、横谷峡入口8:44着の蓼科高原ラウンドバスで、帰りは横谷観音10:20発、茅野駅11:05着のメルヘン街道バスでした。「横谷峡入口」バス停から歩いていくと、すぐに「横谷峡案内図」がありました。遊歩道が整備されている横谷峡では、およそ1時間30分の散策時間がとれました(台風の影響で閉鎖されていた遊歩道が、訪問当日に解除されていたのは大変ラッキーでした)。
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横谷峡に入って最初に乙女滝を見ることができました。この滝は、農業灌漑用に人工的に作られた滝ということでびっくりしました。落差15 mの小さな滝でしたが、近くで見られるため相当の水しぶきを浴びました。面白いことに、横谷渓谷沿いの滝にはマイナスイオン指数(1 CC当たりのマイナスイオン発生数)が書かれており、乙女滝では1 CC当たり20,000個のマイナスイオンが発生していると表示されていました。「乙女滝」の名称は乙女が滝に打たれて願い事を祈ったことに由来しているそうです。もう少し落差があればいいのになと思ったのですが、逆に落差がありすぎると乙女が滝に打たれることができなくなるなと思いつつ、滝を後にしました。
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遊歩道は川沿いに続き、大変癒される風景でした。印象的だったのは「一枚岩」でした。一枚岩は、長さが40 m、幅が7 mもある一枚の岩盤の上を水が滑るように流れ落ちる珍しい光景で、写真を掲載しました。
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さらに横谷峡遊歩道を歩いて王滝に向かいました。バスを下車してから王滝展望台までは55分経っていました。展望台から見た王滝は周囲の雄大な横谷峡の風景ともマッチした素晴らしい光景でした。今回の滝めぐりの最後を飾るにふさわしい滝に出会えて最高の気分でした。
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もっと長居したかったのですが、バスの時間があるので10分程滞在して、横谷観音10:20発、茅野駅11:05着のメルヘン街道バスに乗りました。メルヘン街道バスはレトロ調の車体が印象的でした。予め観光協会に「横谷峡入口」バス停から「横谷観音」バス停までの散策時間を尋ねていたのですが、90分位はかかるでしょうという回答と一致していました。横谷峡には、乙女滝、霧降の滝、王滝、おしどり隠しの滝があったのですが、最後のおしどり隠しの滝は時間がとれなかったために見ることができませんでした。バスの便数が限られていましたが、便があるだけでも嬉しい限りでした。今回の2泊3日の滝めぐりは公共交通機関だけを利用しましたが、結構接続がうまくいったほうだなと思いつつ、茅野駅から帰路につきました。
公共交通機関を利用して奥飛騨〜乗鞍〜蓼科をまわる2泊3日の滝めぐり
1日目の旅ルート
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