Yanwenliさんの兵庫県の旅行記

神戸から明石へ、六甲山の自然を満喫し、神戸の寺社を巡る旅。
- 夫婦
- 2人
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- 史跡・歴史
- 自然
- ハイキング・登山
お天気に恵まれた4月下旬の土日。まずは布引の滝から貯水池へ。明石に一泊して、翌日は北神戸の寺社を巡りました。六甲山の自然を満喫し、歴史的建造物に触れる旅。

神社ツウ Yanwenliさん 男性 / 60代
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- 1コメント
- 1日目2015年4月25日(土)
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12:00-13:00
砂子橋
1日目。三宮駅から地下鉄に乗り、新神戸駅で下車。布引の滝を目指しました。新神戸駅を出てすぐ、砂子橋が出迎えてくれます。明治時代に造られた石造の橋で、国の重要文化財に指定されています。橋のたもとに藤原基家の歌碑があります。
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12:00-13:00
砂子橋を渡ると、布引の滝への遊歩道が始まります。しばらく行くと雌滝です。雌滝から鼓滝を経て少し登ると雄滝が見えてきます。滝つぼの前の展望所にはベンチが置かれています。たいがいハイカーでいっぱいなので、あまりゆっくりできませんが、この日は時間が遅かったためか、空いていました。写真は雄滝と夫婦滝です。
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12:00-13:00
布引の滝で最初に見ることができる雌滝です。雌滝展望所から少し離れているので少し残念ですが、滝壺に水の落ちる音がハイキングへの期待を高めてくれます。
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12:00-13:00
雌滝の近くにある、布引水源地水道施設の一部、雌滝取水堰堤と取水井です。どちらも国の重要文化財に指定されています。人工物ではありますが、布引の滝遊歩道の景色に溶け込んでいます。
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12:00-14:00
雌滝から少し登ると藤原俊成の歌碑があります。布引の滝遊歩道沿いには、歌碑がたくさん建立されていますで、拾っていくのも楽しいと思います。この歌碑には「いかなれや雲間も見えぬ五月雨にさらし添らむ布引の滝」という歌が刻まれています。
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12:00-13:00
さらにしばらく登ると雄滝が姿を現します。初夏は新緑、秋は紅葉が美しく、1年を通して楽しむことができます。
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12:00-13:00
雄滝の展望所からすぐのところに、在原業平の歌碑があります。この歌碑には「ぬき乱る人こそあるらし白玉のまなくも散るか袖のせばきに」という歌が刻まれています。滝の上で、綴じ紐から抜いて白玉を落としている人がいるようだ、白玉のような滝の飛沫が絶え間なく散りかかってくるよ、受け止めようとするこの袖はそんなに広くないのに。
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13:00-14:00
雄滝からは急坂になっています。それを登り切ったあたりに役小角と思われる石像がちょこんと座っていました。
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13:00-14:00
見晴らし展望台
布引の滝から貯水池に向かう道からは少し東に外れたところに展望台があります。ちょっとした広場になっていて、そこから神戸の街を一望することができます。この日は天気がよく、風が心地よく吹き抜けていました。
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13:00-14:00
猿のかずら橋
見晴らし展望台からは急坂は少なく、緩い坂道をたどります。すると左手に「猿のかずら橋」が見えてきます。「かずら橋」という名ですが、残念ながら本物のかずら橋ではなく、サルナシのツルで装飾が施されているだけです。森林を守る活動で伐採したツルを使用していると説明板にありました。本物ではありませんが、山の雰囲気が感じることができる橋です。
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13:00-14:00
五本松かくれ滝
「猿のかずら橋」から、さらに緩やかな坂を進んでいくと、川の向こう岸に滝が見えてきました。説明板に「五本松かくれ滝」とありました。「かくれ滝」というのは、いつも流れているとは限らないからです。実は、この滝は五本松ダムの放水路を作ったときにできた滝です。見た目は自然の滝のように見えますが、本当は人口の滝で、貯水池の水を放水する時にだけ見ることができる滝だということです。私たちが訪ねた日は運よく見ることができました。
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13:00-14:00
明治時代に作られた水道施設の貯水池です。周囲を木々に囲まれ、ベンチも置いてあるので天気さえ良ければ格好の憩いの場です。堰堤脇に大きな木があり、まるで貯水池を見守っているかのように見えました。この日は天候にも恵まれ、貯水池の水量も豊富だったので、美しい景色を楽しむことができました。この後、市ケ原堰堤まで行って軽食を摂りました。
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14:00-15:00
徳光院
帰りは見晴らし展望台まで同じ道をたどり、そこから徳光院の方へ下りました。この寺は明治時代に創建された寺ですが、室町時代の多宝塔などの古い建造物が移築されており、古刹の雰囲気を持っています。多宝塔は国の重要文化財に指定されています。すぐ横に開運福徳辨財天神社や五社稲荷神社などもあります。この日は緑に囲まれて、とても気持ちよく散策することができました。
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16:00-17:00
徳光院を後にして、今宵の宿のある明石まで移動しました。夕方になってもいいお天気は続き、暑くもなく寒くもなく、もうしばらく散策をすることにして、明石城公園を経て明石城の櫓を目指しました。公園は多くの人で賑わっていました。現存する二つの櫓、巽櫓と坤櫓は築城当時のものと考えられていています。
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人丸花壇に泊まりました。蛸・鯛・穴子の明石の美味を食べ尽くす、明石会席プランでした。料亭旅館の名に恥じず、料理はどれも上品な味付けで、美味しく頂きました。また、この宿は療養温泉に認定された温泉を引いています。含鉄Na-Ca塩化物温泉の湯は茶褐色で、見た目だけでもプラシーボ効果でリフレッシュできます。露天風呂の浴槽も風情があり、ゆっくりと温泉を楽しむことができました。
- 2日目2015年4月26日(日)
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09:00-10:00
1年ぶりに再訪しました。平忠度は和歌が堪能で、平家が都落ちする際、藤原俊成に自分の歌を託しました。忠度を憐れんだ俊成は、『千載和歌集』に「 さざなみや志賀の都は荒れにしを昔ながらの山桜かな」という忠度の歌を「詠み人知らず」として載せました。そんなエピソードの残る忠度の塚は、今は住宅街の中にひっそりと佇んでいます。
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10:00-11:00
如意寺
明石駅からバスに乗り、如意寺を目指しました。最寄りのバス停は「谷口」です。そこからほぼ1kmの道のりです。のどかな田園風景を見ながら歩きました。お天気にも恵まれて気持ち良く歩くことができました。如意寺の創建は古く、大化元年に遡るといいます。現在の建物のうち、阿弥陀堂は鎌倉時代、三重塔・文殊堂は室町時代建立とされ、全て国の重要文化財に指定されています。山門はかなり離れたところに建っていて、この寺がかつては広大な敷地を誇っていたことが偲ばれます。
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13:00-14:00
無動寺
バス、電車、バスを乗り継いで、無動寺を目指しました。最寄りのバス停からは1.5kmほどあります。ここは、紅葉で有名なお寺のようです。紅葉が美しいところは新緑も美しいのですが、ここもその通りで、新緑が目にまぶしいほどでした。私たちのほかに参拝者の姿はなく、ゆっくりと参拝することができました。
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14:00-15:00
六條八幡宮
少し道のりはありますが、無動寺から歩いて六條八幡宮を目指しました。ここは、神仏習合の名残が色濃く残る神社で、神社でありながら、境内に三重塔があります。よくぞ明治の廃仏毀釈を乗り越えて今に伝わったものだと感心します。三重塔は小ぶりながらも立派な塔で、国の重要文化財に指定されています。本殿脇に木造の狛犬が二対あり、歴史を感じさせます。この狛犬だけでも訪ねた甲斐がありました。この後、バスで箕谷駅まで戻り、今回の旅を終えました。無動寺と六條八幡宮へは、バスの本数が少ないので、あらかじめ時刻表で確認されることをお勧めします。今回、電車とバスを使った旅にしては効率よく、あちこち訪ねることができました。六甲の自然を満喫し、北神戸の寺社を巡り、満足度の高い旅となりました。
神戸から明石へ、六甲山の自然を満喫し、神戸の寺社を巡る旅。
1日目の旅ルート
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