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こぼらさんの山口県〜福岡県の旅行記

湯田温泉・瑠璃光寺・香山公園

  • 家族(子連れ)
  • 3人〜5人
  • 温泉
  • 芸術・文化
  • 史跡・歴史
  • グルメ

土日を博多で過ごすことになり、行きと帰りに1泊ずつ湯田温泉で宿泊しました。昨年も同じ事情で湯田温泉で宿泊し、温泉と温泉街が気に入ってしまったのです。宿の大浴場の良さはもちろん、温泉街には足湯が6ヶ所あり、足を温めながら地元のご年配の方々と雑談するのも楽しいのです。皆さん気さくな方々ばかりで、足湯の効用を熱く語ってくれます。最終日には瑠璃光寺と香山公園に寄ってから帰途につきました。

グルメツウ こぼらさん 男性 / 50代

1日目2019年2月14日(木)

湯田温泉 ホテル喜良久(きらく)

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昔懐かしい雰囲気のロビー。基本はビジネスホテルなのですが、湯田温泉郷の中心にあり、大浴場の湯の良さは保証されています。また、周囲には飲食店や居酒屋が多いので、夕食の店探しには困りません。 フリーのウェルカムコーヒーメーカーが置いてあり、チェックインしたら一息つけます。長州出身の首相たちの肖像画が掲げられています。明治維新の中核を担った長州に来ているんだなと感じます。

ばり馬 山口湯田店

山口市

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夕食が付いていないプランでの宿泊だったので、温泉通りでがっつり食べられそうな店を探して見つけました。「新・和歌山らーめん」の表示に惹かれました。和歌山ラーメンの、どのような派生形なのだろうという楽しみもありました。 温泉街ですから、まわりは居酒屋さんばかりです。ばり馬は、中国地方をメインに全国に54店舗を展開するチェーン店とのこと。近畿には和歌山4店と兵庫1店あり、四国は1店で、関東に2店あるようです。九州や東海北陸には1店舗もありません。

ばり馬 山口湯田店

山口市

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味玉ばり馬らーめんに、羽根付餃子+石焼きチャーハンのセットを付けました。うたい文句の通り、醤油ベースのスープには豚骨・鶏ガラ・野菜の旨みが溶け込んでいます。魚介系の風味は感じないところが新和歌山ということでしょうか。 見た目はこってりしていそうですが、意外とすっきりした味です。このあたりは和歌山ラーメンの流れに沿っています。麺は細めで、これも和歌山ラーメンの流儀に近いと思います。

石焼きチャーハンが、これまた美味い。とても熱い土鍋に炒めご飯が入っていて、その上にチャーシュー・炒り玉子・きざみネギが乗っています。これをレンゲでかき混ぜて食べるのです。かき混ぜないと、ご飯が土鍋に焦げ付いてしまいます。 しっかり醤油ダレを染み込ませたチャーシューとネギとの相性が、こんなに良いとは思いませんでした。

キャンペーン中で、替え玉(1玉)が無料でした。替え玉は、西日本以外では余り見かけませんので、チャンスとばかりにお願いしました。ネギをたっぷり乗せて持ってきてくれました。 お腹いっぱい!

2日目2019年2月15日(金)

瓦屋跡

山口市

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幕末の志士たちが集まった旅籠「瓦屋」の跡地です。老舗ホテル「松田屋」の裏側です。駐車場になっていますが、隅に碑が立てられています。 解説によれば、かつてこの場所には「瓦屋」という旅館があり、幕末から明治初期にかけて志士たちが利用していたという。ちなみに維新戦争における英雄の一人・山田顕義は、瓦屋の長女・龍子を妻とし、今の日本大学の前身「日本法律学校」を設立する程に文武両道に長けた人とのこと。当時の長州は、たとえ旅館の経営者であろうが士族であろうが、国の仕組みを変革しようとする意識が旺盛だったということです。女性の意識も、現在とは違っていたのでしょう。

狐の足あと

山口市

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中原中也記念館の向かいにあります。いろいろな足湯があると聞いて、行ってみました。 外見だけだと、土産物店か小さめの日帰り温泉のように見えます。とても足湯があるようには見えません。中に入ってみると、土産物も扱っている、おしゃれなカフェテリアという感じです。でも奥には庭園の池のように見事な足湯が見えていました。

狐の足あと

山口市

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この施設は中に入ってみないと面白さがわかりません。というよりも、外観だけではどういう施設なのかわかりません。中には、有料ですが風情のある3つの足湯があります。一つは写真の「四季の湯」、一つは離れの屋内にある「言音の湯」、そしてカフェにある足湯です。 足湯なのに、銭湯や日帰り温泉のようにロッカー式靴箱もあり、足湯めぐりのための下駄も用意されています。ちょっとした温泉地気分が味わえます。

狐の足あと

山口市

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足湯を目当てに狐の足あとの中に入ると、まずは明るいカフェテリアになっていて驚きます。私たちは足湯を楽しみに来ましたので、最初は場所を間違えたかと思ってしまいました。足湯を利用するには200円が必要ですが、どこで申し込んだら良いのかもわからず戸惑いました。 結論を申し上げましょう。足湯の利用は、カフェのカウンターにいらっしゃる店員さんに申し込み、写真右の入口から入るようになっています。同時に、ドリンクや日本酒(利き酒)も注文して足湯場に持ち込み、足湯をしながら楽しめるようになっているのです。足湯ができるカフェ・バーというのが「狐の足あと」の設定なのです。

カフェ側の足湯。窓の外も、庭園を兼ねた足湯です。他の人が足湯を楽しんでいるところを、ここから眺めていてもつまらないですから、多くのお客さんは外の足湯へ向かいます。 カフェ内の足湯は空調が効いていますから、真夏の暑い時期とか真冬の極寒の時期には人気があるでしょうね。

これが外側の足湯の一つ「四季の湯」です。足湯というよりは露天風呂という感じです。そのまま全身を湯に浸けたくなりますが、そんなに深くはありません。やはり足湯です。 頭上は木製の屋根で覆われていますから、雨や夏の強い日射しに悩まされる心配はありません。

足湯「四季の湯」のとなりに、「言音の湯」という表示のある離れのような建物があります。この中にも足湯が2種類あります。「四季の湯」からは下駄履きで移動します。

足湯(湯田温泉)

山口市

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「狐の足あと」内の足湯「言音の湯」の様子。「狐の足あと」の3つの足湯は有料(200円)ですが、どれも実に快適です。「言音の湯」には足湯が2つあります。底が玉砂利仕上げのものと、木板仕上げのものです。玉砂利仕上げの方は対向着座で、木板仕上げの方は壁に向かって着座します。 どちらの足湯にもテーブルがあるのが特徴です。「狐の足あと」カフェでテイクアウトしてきたドリンクやスイーツをテーブルに置き、足を湯に浸けながら楽しめるようになっているのです。山口県の地酒を飲み比べる「利き酒」もできます。

利き酒のために、盆に3杯のお猪口酒を乗せたセットメニュー(500円)が用意されています。7種類あって、「花燃ゆセット」「山口銘酒文学セット」などの名前が付いています。単品も200円で提供されていますが、山口の地酒に詳しくないと何をオーダーしてよいのか、わかりません。

こちらはドリンク・スイーツのお品書き。ホットコーヒーには「中也ブレンド」と「太宰治ブレンド」の2種類あります。利き酒ならぬ利き珈琲もできます。 スイーツでは、「中也のバウムクーヘン・湖上」や「ゆう太くん」のクッキーが載った「パウンドケーキ」が面白そうです。

「言音の湯」の、底が木板仕上げの方の足湯。木の感触が温かく柔らかい。不思議なことに、玉砂利仕上げの足湯よりも、こちらの方が湯気が多く上がっていますし、湯も優しい感じがします。 いつまでも足湯を楽しんでいたかったのですが、夕方に博多で用事がありましたので、湯田温泉を後にしました。帰り道に湯田温泉に寄る計画を立てていたので、また来ればいいと考えていました。実際は、時間の都合で、狐の足あとを再訪することはできませんでした。

福岡リーセントホテル

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大きな会議室や屋内駐車場を備えている立派なホテルです。翌日は朝早くから博多中心地に向かわなくてはなりませんので、前泊しました。 博多駅から4kmほど離れているとはいえ、家族3名がくつろげる和室と大浴場を備えているホテルは珍しいので助かります。レストラン「サラフル」での夕食・朝食バイキングも、食材や味付けが良く、種類も豊富で楽しめます。 駐車料金が1泊300円というのも有り難い。でも会議場利用のお客も多いので、満車になりやすい弱点があるようです。大浴場は水道水の沸かし湯ですが、循環式ではないので利用客が湯温を調節する仕組みなのも面倒でした。

バイキングレストラン サラフル

福岡市東区

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博多リーセントホテルの1階ロビーにあるバイキングレストランです。ロビーとレストランとを隔てる壁はなく仕切ってあるだけなので、屋外のテラス席にいるような開放的な気分で食事ができます。 このホテルには、ここでの夕食と朝食バイキングが楽しみで宿泊しているようなものです。食材も調理も上質です。

夕食バイキングでは、気に入った料理を何回もおかわりして満腹できました。

3日目2019年2月16日(土)

博多スターレーン

博多での大事な用事とは、博多スターレーンでのボウリング全国大会に出場する息子を応援する事でした。もちろん、本人と道具を車に乗せて、長い道中を移動する役割も含まれていました。 残念ながら博多スターレーンは、3月末日で閉店になる事が1月に発表されました。何回も来てお馴染みになったボウリング場ですが、見納めです。 大会の会期は土日でしたが、土曜日の晩は二日市温泉に宿泊し、大会が終了した日曜の晩は、帰り道の途中にある湯田温泉を再び訪れ宿泊しました。

4日目2019年2月17日(日)

湯田温泉 セントコア山口

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温泉地の宿とは思えない、洗練されたな雰囲気のホテルです。もともとは公立学校教職員共済の保養所という位置づけです。春・夏・冬の休みシーズンは学校の先生方と家族でいっぱいになるのでしょう。オフシーズンだけ一般者も利用できるのだと思います。 湯田温泉街の中心から少し離れた場所にありますが、温泉の源泉には近いそうです。 初めて利用しましたが、とても広々として立派な大浴場と露天風呂を備えていました。温泉街の中心地にある宿よりも立派な浴場です。文字通り滝のように流れ落ちる打たせ湯は、潤沢な湯量もあって、とても豪快です。そんな豪勢な浴場を貸し切り同然で利用できました。

足湯(湯田温泉)

山口市

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湯田温泉郷には、無料で利用できる足湯が6ヶ所あります。そのうちの一つが「勤労者総合福祉センター・サンフレッシュ山口」の敷地内にあります。周囲は住宅街で、足湯があるとは思えない場所にあります。しかし、ここが湯田温泉の源泉に一番近い場所なのだそうです。 写真右側の小屋のような建物が足湯です。8名ほどが利用できます。ホテルから近いのでチェックイン後に歩いて行きました。夕暮れで薄暗くなっていましたが、地元の年配の方々が利用しておられ、座れそうな場所がないので諦めて帰ろうとしたら、皆さん詰めて下さり足湯を楽しむ事ができました。湯は四六時中出ていますが照明はないようで、上がる頃には周囲は真っ暗でした。 サンフレッシュ山口は公共の研修・スポーツ施設なので駐車場が広く、車で行くならここがお勧めです。他の足湯は歩いて行くのが賢明です。

長州屋 湯田店

山口市

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長州名物「瓦そば」が楽しめる、湯田温泉郷にある居酒屋さん。「名物・瓦そば」の看板に魅せられて入りました。学生時代の同級生に下関出身の者がいて、「山口に来たら瓦そばを食べないと」と言っていたのを思い出しました。 なんでも、戊辰戦争や西南戦争に従軍した将兵たちは、戦で焼け落ちた家屋の瓦をフライパンがわりにして調理していたとか。野趣ある料理です。

長州屋 湯田店

山口市

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長州名物の「瓦そば」。本物の瓦に乗って出てきました。瓦はとても熱いので、すぐに食べないと蕎麦が焦げ付きます。焼きそばに似ていますが、とても野趣ある料理です。 蕎麦は、普通の焼きそばの麺ではなく、茶蕎麦でした。茶蕎麦の上には牛肉、海苔、錦糸卵、そしてもみじおろしを乗せたスライスレモンがトッピングされています。小皿にめんつゆを入れ、蕎麦をつゆに付けて食べます。アツアツで食べると、実においしい。

5日目2019年2月18日(月)

レストラン・ティーラウンジ カスケード

山口市

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セントコア山口の1階にあるレストラン。とても明るい空間で、窓の外には水階段の庭園が見られます。そういえば、こういう庭園をカスケードと言うのでした。このレストランの名前は、この眺めをアピールしているのですね。 入口から見ただけでは想像がつかないくらい、奥行きがあるレストランです。朝食バイキングを頂いてからホテルを出ました。

カスケード 湯田温泉

山口市

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朝食バイキングは、フルーツやスイーツが充実していました。朝から、アフタヌーンティーのような気分を味わえました。 ホットコーヒーはドリップマシンのものですが、カップがウォーマーで温められていました。一番おいしい状態で楽しめるように配慮されています。

湯田温泉観光案内所

山口市

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湯田温泉旅館組合が開設している観光案内所です。すぐ前に2~3台分の駐車スペースがありますが、100mほど離れた所に観光客用の無料駐車場がありますので、そこを使うのがお薦めです。 足湯が設けられています。写真では、足湯の向こうに白い狐のイラストが写っていますが、湯田温泉のゆるキャラ「ゆう太くん」を描いた自販機です。

湯田温泉旅館協同組合

山口市

「湯田温泉旅館協同組合」を   >

湯田温泉観光案内所の中の様子です。湯田温泉の観光資料が揃っているほか、湯田温泉のゆるキャラ「ゆう太くん」や詩人・中原中也にちなむグッズも販売されていました。 案内所の前には足湯もあります。

足湯(湯田温泉)

山口市

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湯田温泉観光案内所前の足湯。無料で利用できる6ヶ所の足湯の一つです。湯田温泉の足湯は、どこに行っても地元のご年配の方々が足を温めておられます。皆さん気の良い方々ばかりで、私たち観光客が行くと席を詰め合って「ここ空けたから、どうぞ〜!」と迎え入れてくれました。 皆さん朝と夕に足湯を訪れ、1時間近く足を温めるのが日課になっているようです。

お断りして、足湯を楽しんでみえる地元の方々を撮影させていただきました。お歳を尋ねると、見かけよりも随分高齢でした。皆さん肌の色つやが良いんです。足湯の効用でしょう。 90歳近いおばあさんが言うには「足湯のおかげで医者いらず。リウマチにも喘息にも効くし、予防にもなる。みんな集まってワイワイやっていれば、ボケにもならない。」との由。無料で利用できて薬効のある足湯が近所にあるとは、うらやましい限り。

足湯(湯田温泉)

山口市

「足湯(湯田温泉)」を   >

観光案内所前の足湯の隣には飲泉場があります。地元の皆さんは、足湯を利用するだけでなく、毎日コップ1杯の湯を飲んでみえるそうです。ここの湯を飲むと、体がほわっと暖まる感じがします。足湯常連の皆さんには、いつまでもお健やかでいて欲しいものです。 とても名残惜しかったですが、湯田温泉を後にして瑠璃光寺と香山公園へと向かいました。

香山公園前観光案内所

山口市

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その名の通り、香山公園と瑠璃光寺の近くにあります。まずは、ここで香山公園と瑠璃光寺の資料を入手しました。案内所にも数台分の駐車場がありますが、通り向かいに瑠璃光寺と香山公園の大きな駐車場がありますので、そこに駐めると良いでしょう。 香山公園と瑠璃光寺はもちろん、山口県内の観光地の資料も多数置いてあります。

瑠璃光寺

山口市

「瑠璃光寺」を   >

保寧山瑠璃光寺。曹洞宗のお寺です。現在の瑠璃光寺は、二つの寺院をルーツとしています。この場所には室町時代の守護大名・大内義弘が建立した香積寺があり、別の場所に陶氏が建立した瑠璃光寺がありました。江戸時代初期に、毛利輝元が香積寺を萩城下に遷したため、跡地に瑠璃光寺が移転してきたというものです。 御本尊は、もともと瑠璃光寺の本尊であった薬師如来像です。また境内には、大内義弘の棺が基壇に納められているという国宝・五重塔があり、藩主毛利氏の墓所もあります。山口に関わった武将や大名の影響を強く残している寺院です。

瑠璃光寺

山口市

「瑠璃光寺」を   >

瑠璃光寺の本堂。御本尊は、陶氏が建立した瑠璃光寺時代より伝わる薬師如来像。本堂には自由に上がらせてもらえますし、御本尊の薬師如来像を仰ぎ見ることもできます。 ただ薬師如来像は思っていたよりも小さく、詳細な姿までは見えません。

本堂の手前に長寿薬師堂があり、そこには大きな薬師如来坐像がおられます。左上には、井戸のつるべの滑車のような形の大念珠が設けられています。ゆっくりと綱を引き、珠を一つずつ滑車から落としてカチンと音を鳴らします。気持ちが焦ると珠が2つ落ちてきてしまいます。うまく8回音を鳴らせればOKで、煩悩が取り払われ厄難が除かれるといいます。ギミック的な面白さがあり、参拝者向けのアトラクションになっているようです。

国宝瑠璃光寺五重塔

山口市

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室町時代の守護大名・大内氏が造営した塔。姿の美しさでは、三名塔(国宝五重塔の中で)の一つと言われています。三名塔とは、法隆寺・醍醐寺・瑠璃光寺の国宝五重塔のこと。 大内氏は最盛期に6カ国(周防・長門・石見・豊前・和泉・紀伊)を領していました。それほどに強大な大内氏の拠点が今の山口市にあったので、西の京と呼ばれていました。西の京の名にふさわしい美しい建物です。

五重塔の高さは31.2メートルで、決して大きくはありませんが、すっきりした美しさがあります。 ガイドさんの話だと、各層の軒が広く張り出している割には塔身が細い事が美しさの秘密なのだそうです。塔身は上層ほど間を縮め、塔の胴を細く見せています。一方、初重の丈が高いので、腰高で不安定な感じにならないように初重の塔身幅を大きくし、二重目にだけ廻縁・高欄を設けて安定したイメージを醸し出しているそうです。 室町時代の建築ですが、製作者が気負って技巧に凝りすぎることもなく、シンプルな美しさを実現できています。

国宝瑠璃光寺五重塔

山口市

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近くに寄って見れば確かに腰高ですが、不安定な印象は受けません。むしろ初重の塔身幅が大きいので力強い印象を受けます。二重目のみ廻縁・高欄が設けられているのもよく見えます。 室町時代建築の特徴である、技巧的な精緻さや華麗さはありませんが、武将が建立した塔らしく質実剛健で重厚な美しさを備えています。

香山公園

山口市

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香山公園は、瑠璃光寺の山門前に広がる梅と桜の名所です。瑠璃光寺の境内に公園があるようにも見えますし、瑠璃光寺と香山公園が隣り合わせになっているようにも感じます。 山門の近くに、大内弘世の騎馬像が立っています。大内弘世は、周防・長門・石見を領する南北朝時代の守護大名でしたが、山口を京都風に整備し始めた人物です。 この地に、瑠璃光寺の前身である香積寺を建立したのは息子の大内義弘ですが、境内の銅像が義弘ではなく弘世なのが興味深いです。

香山公園/うめ

山口市

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瑠璃光寺の門前が香山公園になっています。紅梅と白梅が咲き揃い始めた時期に訪問することができました。梅の合間から瑠璃光寺の長寿薬師堂が見え、ここでウグイスの声が聞こえてきたら雰囲気は最高だなと思いました。

香山公園/うめ

山口市

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枝垂れ梅はありませんが、白梅と紅梅が咲き揃っていてシンプルな美しさでした。三重塔や五重塔を背景にした紅葉は各地で見てきましたが、咲き揃う梅に浮かぶ五重塔の姿もいいですね。

枕流亭

山口市

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別荘地で見かけそうな、現代的なデザインの建物です。昭和35年に香山公園に移築されたそうですが、古びていないので何回も補修されていると思います。無料で入れます。 枕流亭は長州の豪商・安部家の邸宅の離れだったそうです。もともと安部邸は、藩主毛利氏の参勤交代時における山口の本陣としても使用されていたので、邸宅全体はさぞや豪壮だったに違いありません。使い方によっては砦にもなったのでしょう。 そんな豪邸の離れだったのが枕流亭ですから、維新の志士たちは安心して立ち寄れたのでしょう。幕末に倒幕運動が盛んになると、薩摩藩の西郷隆盛、大久保利通、小松帯刀らがここに宿泊し、長州藩の木戸孝允、伊藤博文、広沢真臣らと薩長同盟に向けた密談を重ねていたそうです。

中に入ると、ここで倒幕計画を練った長州と薩摩の英雄たちの解説パネルが掲示されています。他には何もないのですが、日本史の大スターたちが、ここに長時間滞在していたという事実だけで充分すぎる程に重みを感じます。

香山公園(香山墓所、露山堂、枕流亭)

山口市

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枕流亭の2階にある部屋が、長州と薩摩の英雄たちが集い、倒幕計画を練った現場です。薩摩からは西郷隆盛・大久保利通・小松帯刀らが来て、長州の木戸孝允・伊藤博文・広沢真臣とともに会合をしていた部屋そのものと考えると、歴史的な重みを感じます。 会合に使われた時の部屋の雰囲気は、どんなだったのでしょう。和気あいあい?険悪?淡々?

香山公園(香山墓所、露山堂、枕流亭)

山口市

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枕流亭の階段で2階に上がると、正面に丸窓が見えます。丸窓からは、香山公園と瑠璃光寺の五重塔が見えます。幕末の枕流亭はここにはありませんでしたので、当時は何が見えていたのでしょうか。 当時の丸窓がどうなっていたのかわかりませんが、雨戸はもちろん障子すらありません。家内が言っていましたが、テレビアニメ・アルプスの少女ハイジのハイジ部屋の窓みたいで可愛いです。でも、台風の時はどうしているのでしょう?

露山堂

山口市

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露山堂も香山公園内にあり、枕流亭と隣り合うようにして佇んでいます。毛利敬親公が、藩庁を萩から山口へ移した際に、茶室として建てたものです。露山堂という名前は、現在の山口県庁敷地内にある丘陵地・一露山の麓に建てられた事によります。 敬親公が茶事にことよせ、家来らと討幕の密議をしていた場所とされます。明治維新が成った後は移築され、持ち主も転々と変わり、朽ちかけていたそうです。維新の英雄で子爵になっていた品川弥二郎が惜しんで買い取り、明治24年に修理したうえでここへ移築しました。

露山堂には入館できません。建物の外観と庭園を見て回れるようになっています。面白い姿の石灯籠がありました。火口が三日月の形をしており、照明としては使われていなかったでしょう。勝手な想像ですが、露山堂の役割を考えると、密書を受け取る場所だったのではないでしょうか。メールポストに見えなくもない。

萩藩主毛利家墓所(香山墓所)

山口市

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香山公園の西端にある毛利家墓所。幕末史を語るうえで外せない毛利敬親公と正室、世子の元徳公ら7基の墓所が横に並んでいます。 墓所には石段を上がりますが、石段前には石畳の参道があり「うぐいす張石畳」と呼ばれています。京都二条城の「うぐいす張廊下」のように、歩くと足元から音がするのではありません。手を打ち鳴らしたり石畳で足踏みすると独特の反響音が聞こえてくるのです。手を「パン」と鳴らすと、わずかに遅れて「チュン」という音が帰ってきます。「パチュン」という感じに聞こえます。この音響効果は、意図的に造られたものではなく、偶然の産物らしいです。

毛利敬親公の墓所。韓国の王侯貴族の塚のように、土を丸く盛り上げた形をしています。他の大名の墓所では、余り見かけない姿です。

萩藩主毛利家墓所(香山墓所)

山口市

「萩藩主毛利家墓所(香山墓所)」を   >

幕末期の長州藩主・敬親公は何かと有名なお方ですが、正室や世子・元徳公となるとちょっとイメージが湧きにくいです。家内と、大河ドラマ「花燃ゆ」で演じていた俳優さんを思い出し、姿を想像しました。敬親公は北大路欣也さんが演じ、正室の都美姫役は松坂慶子さんでした。

湯田温泉・瑠璃光寺・香山公園

1日目の旅ルート

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