チャムンパスさんの群馬県の旅行記
2019年夏の上越線沿線絶景と温泉巡り一人旅【今回は2泊3日】@前編〜群馬の旅〜
- 1日目2019年7月19日(金)
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東京駅から上越新幹線に乗り高崎駅で下車、伊香保温泉行の群馬バスに乗り換えて水澤観音にやって来ました。 平日の金曜日の訪問でしたがお参りされる方が意外と多く、駐車場側では参拝客相手のお土産を売る露店が立ち並んでいました。 写真の観音堂にはご本尊の秘仏十一面千手観世音菩薩とそのお姿を似せて作られたお前立をお祀りされています。 格子越しに拝観したお前立は優美なお姿でした。
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観音堂の横に2階建の六角堂があります。 2階には大日如来、1階には地獄・餓鬼・畜生・修羅・人間・天上の六道にいて衆生を救済するといわれる6体の地蔵菩薩をお祀りされています。 6体の地蔵尊を載せた台は回転するようになっていて全国的に珍しい造りだそうですが、台を廻すと何か功徳やご利益があるのでしょうか。
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水澤観音で参拝を済ませて名物の水沢うどんを食べに、山本屋さんへお邪魔しました。 水沢うどんのお店は水澤観音の山門側に集まっているそうですが、次の伊香保温泉行のバスに乗るために山門とは反対の駐車場側のバス停近くにあるこちらのお店にしました。 もりうどん830円を頂きましたが、冷水で締めたうどんはもちもちとした食感でこしがあって美味しかったです。
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山本屋さんを後にして伊香保温泉行の群馬バスに乗り、石段街バス停で下車しました。 目の前に365段あると言われる石段があり、石段起点の中央には伊香保温泉の『黄金の湯』を使ったモニュメントがあります。 温泉に触れてみるとかなり温かったです。
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石段を登り始めてすぐ右手に伊香保関所(伊香保口留番所)があります。 江戸時代にそこにあった関所を再現しています。 関所の建物の中は資料を展示していて、9:00〜17:00の間見学自由です。
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伊香保関所と道路を挟んで向かいに、明治期の日本人のハワイ移民政策に関わった旧ハワイ王国代理公使のロバート・ウォーカー・アルウィン氏が夏の避暑で利用した別荘が当時の状態で保存されています。 建物は純日本家屋で日本人女性と結婚し日本で生涯を終えたアルウィン氏の日本に対する深い愛着が感じられました。
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訪問当日の金曜日は蒸し暑い日でした。 石段街の途中で喉が渇き、水分補給のため利休庵さんに来店してアイスコーヒー450円を注文しました。 茶店風の店内で冷たいコーヒーを頂いて、身体をクールダウンです。
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利休庵さんを後にして石段街を歩きました。 両脇にはホテル・旅館に公衆浴場、飲食店、土産物店、遊技場に足湯と色々あります。 浴衣を着て情緒豊かな温泉街をそぞろ歩きをしてみるのもいいでしょうね。
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石段街のあちこちにホテル・旅館や公衆浴場へ『黄金の湯』を配湯する『小間口』を流れる温泉を見るガラス窓があります。 源泉から湧出した温泉は小間口を流れる間に温度が下がり、宿の浴槽に注がれる時はぬるめの湯温になるそうです。
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7月らしく石段の途中にほおずきの鉢植の付いた風鈴が吊るされていて、暑い夏に涼しさを演出されていました。
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石段街の終点は伊香保温泉の鎮守様である伊香保神社の境内です。 小さなお社の神社ですが、歴史は古いそうです。
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伊香保神社からさらに『黄金の湯』の源泉のある奥地に向かいました。 秋の紅葉のスポットの河鹿橋を過ぎると途中に飲泉所があります。
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敷地内に『黄金の湯』の源泉のある伊香保露天風呂にやって来ました。 普段は旅の1日目に立ち寄り湯をすることはないのですが、せっかく伊香保温泉に来たのだから是非名湯『黄金の湯』に入っておかないとと思い、入浴料450円を払って源泉に最も近いお風呂にザブン。 ぬるめと熱めの2つの浴槽があり、ぬるめの温泉はこの時期長湯できます。 平日金曜日のため入浴客は私の他に常時3〜4人で、開放感のある雰囲気でのんびり温泉を楽しみました。
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伊香保露天風呂で立ち寄り入浴を済ませて、途中の湯元茶屋に立ち寄っておやつ代わりの味噌こんにゃくおでんを食べたりしながら、温泉街の中をぶらぶらしました。 そして旅の1日目のハイライトの伊香保温泉街と周囲の風景を眺めるために、山麓の不如帰(ほととぎす)駅から伊香保ロープウェイに乗って温泉街の裏山にある上ノ山公園へ向かいました。 運賃は大人往復で820円です。
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伊香保ロープウェイの山頂駅の見晴駅に隣接する上ノ山公園の中にあるときめきデッキに向かい、デッキの上から渋川地域の雄大な風景を眺めました。 当日の天気は曇りがちとはいえ晴れていて、周辺の山々を望むことが出来ました。 写真は赤城山方面を撮影したものです。
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旅の1日目の宿は伊香保温泉ではなくみなかみ町の上牧温泉に取っていました。 伊香保温泉から関越バスでJR渋川駅に向かい、そこから上越線の水上駅行普通電車に乗って終点の1つ手前の上牧駅で下車、そこから徒歩で今晩の宿を目指しました。 温泉地の中を利根川が流れていて、川岸に大きなマンションが建っています。 温泉付きリゾートマンションだそうです。
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田んぼの中の田舎道をてくてく歩いて、今宵の宿の『月がほほえむ宿大峰館』さんに到着しました。 旅館の敷地内に湧く弱アルカリ性のナトリウム・カルシウム・塩化物・硫酸塩泉の源泉そのまま掛け流しのお風呂がご自慢の旅館です。 玄関前に飲泉所があります。
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フロントでチェックインの手続きを済ませて、お宿の女将さんに客室に案内して頂きました。 本館2階のウォシュレット付きトイレのある8畳のお部屋です。 室内には既に布団が敷いてあり、部屋の座卓は部屋の隅に寄せられてその上にテレビが置いてありました。 この部屋は基本1人泊用のようです。 大峰館さんは休前日や土曜日も1人泊の可能な『一人旅歓迎の宿』です。
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客室で一休みしてから夕食前に温泉で身体をさっぱりしたいと思い、お風呂に行きました。 男女別浴場の入口にある湯上がり処に、冷やした温泉を飲めるようにクーラーポットが置いてありました。 飲んでみると塩化物泉らしく微かな塩味と卵臭がしました。
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浴室はこちらの旅館に相応しい小さめの造りですが、本格的なかけ湯の湯槽があります。 豊富な湯量の自家源泉を持たれていると思いました。
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浴室に併設されている露天風呂はストレスフリーで2〜3人入れる小さな浴槽です。 浴場の名前が『月見の湯』となっていましたが、露天風呂は屋根で覆われていて月を見ながらの入浴は難しそうです。 蛙の彫刻の施された御影石の湯口から温泉がどばどばと浴槽に注がれていました。 石には温泉析出物がしっかりと付着していました。
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内風呂は露天風呂よりも浴槽が広めで4〜5人入れる大きさです。 湯温は露天風呂よりも高めでした。 お風呂の湯温についてはこちらのお宿のご主人一流のこだわりがあるそうです。 浴槽の縁から絶えず温泉が溢れ出して床の上を流れていました。 滞在中の入浴は基本露天風呂に繰り返し入り、最後に内風呂に入って風呂上がりをするパターンでした。
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夕食は食事処『ほたるぶくろ』で田舎会席と銘打った地元産の食材を使った女将さん手作りのお料理を頂きました。 18時半に会場に行ってみると食事の準備されている席が私の分だけで、当日の宿泊者は私一人だけのようでした。 週末とはいえ平日の金曜日なのでさもありなんと思いましたが、食事処も浴場も貸切状態で滞在中贅沢な時間が過ごせそうです。 メインディッシュは写真右上の上州牛の石焼で、他にもギンヒカリ・こんにゃく・湯葉のお刺身がありました。
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食事の途中で筍と牛すじの煮物と鮎の塩焼きが運ばれて来ました。 筍は今年の春にこの周辺で採れたものを使われているそうです。
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夕食のシメはおつゆ代わりの冷やしうどんと筍の炊き込みご飯でした。 夕暮れ時のヒグラシの鳴き声を聞きながら頂いたお料理の数々、とても美味しかったです。
- 2日目2019年7月20日(土)
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朝6時頃に起床し客室の窓から外の風景を撮影しました。 のどかな田園と里山の広がる温泉地です。
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朝風呂に入ってから8時に昨晩の夕食と同じ食事処で朝食を頂きました。 卓の上には写真右下の朝粥に右上の湯豆腐と身体に優しいお料理が並んでいました。
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油揚げのいっぱい入ったお味噌汁とデザートのスイカです。 スイカは今年初めて食べました。
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食後は談話室『待宵』でコーヒーを頂きました。 室内にグランドピアノが置いてあります。
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9時30分前に大峰館さんをチェックアウトして、最寄りの県道61号線沿いのバス停から関越バスに乗って谷川岳ロープウェイの起点の土合口駅に向かいました。 2年前の冬12月に訪問した水上駅や湯檜曽温泉街を通り過ぎ、バス終点の土合口駅からロープウェイで天神平を目指しました。 運賃は大人往復2,060円です。 冬のスキー客のシャトル輸送を目的としているため、ゴンドラが次から次へとやって来ます。
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ロープウェイのゴンドラの中から真下を流れる湯檜曽川の渓流を見つけて撮影しました。
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ロープウェイの全長は2300m、所要時間は片道約10分です。 終点の天神平駅が見えてきました。 雄大な風景を楽しめる空中散歩も終わりです。
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標高1,319m地点にある天神平スキー場は、7月のこの時期ゲレンデ一面夏の緑に覆われていました。 スキー客向けのリフトも休止中です。 この時期は観光客だけでなく、谷川連峰を目指す登山客の方を多くお見かけしました。 山麓よりも気温は低く、涼しかったです。 高山植物のニッコウキスゲが至る所で黄色い花を咲かせていました。
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旅の2日目の天気は前日と同様曇りがちでした。 それでも見る方角によっては周辺の山々をはっきりと見ることが出来ました。 写真は朝日岳方面を撮影したものです。
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天神平周辺では谷川岳が見えにくいため、さらに上の天神峠に行くことにしました。 ロープウェイの駅の近くに観光リフトの乗り場があり、大人往復720円を払って乗りました。 観光リフトは観光客だけでなく、登山客も片道利用されることが多いそうです。
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観光リフトで標高1502mの天神峠にやって来ました。 さていざ谷川岳を眺めようとすると、肝心の谷川岳の山頂部はあいにく雲の中でした。 うーん、残念。
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谷川岳にお目にかかることは出来ませんでしたが、周辺の山々や谷を見ることが出来ました。 山の斜面の沢に今年降った雪が残っているのを確認しました。
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帰りのリフトですれ違うぐんまちゃんを撮影しました。
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ロープウェイで下山し、山麓の土合口駅に併設されている『谷川岳ベースプラザ』の軽食コーナーで昼食の醤油ラーメン800円を頂きました。 空腹だったこともありますが、美味しく頂きました。
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昼食を食べてから、谷川岳ロープウェイの土合口駅から徒歩で最寄りのJR土合駅に行きました。 三角屋根の山小屋風の駅舎の入口に『ようこそ日本一のモグラえき土合へ』の木の看板が掲げてあります。 モグラの『モ』の字がモグラの体のようです。
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土合駅の下り線新潟方面のホームは駅舎からかなり離れた新清水トンネルの中にあります。 途中に全長338m、462段のトンネル内の階段があり、まるで地底のシェルターへ行くような錯覚を覚えました。 ホームのある空間は夏は涼しいと聞いていたのですが、Tシャツ1枚では肌寒く感じました。 涼しさ目当てかツアーの団体客をはじめ、他にも結構お客さんがいらっしゃいました。 この後長岡行の普通電車に乗って、新潟方面に向かいました。 この続きは後編の旅行記となります。
- 3日目2019年7月21日(日)
2019年夏の上越線沿線絶景と温泉巡り一人旅【今回は2泊3日】@前編〜群馬の旅〜
1日目の旅ルート
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