チャムンパスさんの新潟県の旅行記

2019年夏の上越線沿線絶景と温泉巡り一人旅【今回は2泊3日】A後編〜新潟の旅〜
- 1日目2019年7月19日(金)
- 2日目2019年7月20日(土)
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JR上越線土合駅の新清水トンネル内にある下り線ホームから長岡行普通電車に乗り、県境を越えて新潟県に入りました。 上越新幹線の乗換駅で北越急行の始発駅である越後湯沢駅を通過して、本日の宿泊先のある六日町駅で下車しました。 六日町市街は南魚沼市の中心街で、駅前から伸びる商店街には飲食店の他に地域FM局のスタジオもあります。
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六日町市街の東側を流れる魚野川に架かる橋の袂に六日町温泉を利用した『こうりんぼうの足湯お六の湯』があり、その横にお六と桂姫の銅像があります。 お六は女性の名前ではなく、戦国大名上杉景勝の重臣でここ魚沼出身の武将直江兼続の幼名『樋口与六』のことだそうです。 景勝の小姓で後に上杉家の家老直江家の婿養子となる兼続と、景勝の妹の桂姫との実らぬ恋物語はこの地方の語り草となっています。
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六日町駅から徒歩で戦国時代の山城坂戸城の麓の銭淵公園内にある直江兼続公伝世館にやって来ました。 兼続の生家を再現したと言われる茅葺き屋根の館内には、兼続や主君の上杉景勝にまつわる展示物があります。 入館料は大人300円、小学生150円です。 建物は10年前の2009年に放映されたNHK大河ドラマ『天地人』を記念して建てられたそうです。
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直江兼続公伝世館を出て魚野川沿いの国道291号線を歩いて、本日のお宿『金誠舘グレースコート・レアリス』さんにやって来ました。 じゃらんの予約サイトや他のサイトであらかじめ知っていたのですが、外観は温泉旅館ではなく洋風の結婚式場です。
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駐車場側からお宿の敷地を撮影しました。 チャペルもあってここが温泉旅館なのか?と思うくらい本格的な式場です。
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入ってみると1階は派手さはなく比較的落ち着いた雰囲気です。 チェックイン当時はカップルの挙式はなかったようですが、どこかのグループの宴会が今晩開催されるようでした。
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フロントでチェックインを済ませて女性のスタッフの方に客室に案内して頂きました。 こういうサービスは旅館らしさを感じます。 1階から階段で2階に上がると、そこは打って変わって温泉旅館の和の佇まいです。
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宿泊した客室はウォシュレットトイレと洗面所付きの10畳の和室『竹』です。 窓の障子に温泉旅館の趣を感じられますが、窓からの眺めは良くないです。
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客室で一休みしてから、夕食前に温泉に入りに行きました。 2階に男女別の大浴場があり、男湯は『お六の湯』女湯は『桂姫の湯』です。 浴室は外光を取り入れる洋式の造りで、手前に内風呂とその奥に半露天の外風呂があります。 内風呂の湯温は38℃とぬるめですが加水はしておらず、投入する温泉の量を調整して設定しているそうです。 そして、浴槽の縁から絶えず温泉が溢れる掛け流しの状態で、この時期長湯できました。
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外風呂の湯温は42℃と内風呂よりもかなり熱めです。 一般的には内風呂より露天風呂のほうがぬるいのですが、温泉ソムリエのおられるこちらのお宿のお考えでそうなっているそうです。 こちらの浴槽も掛け流しで、縁から絶えず温泉が溢れ出しています。 なお浴室は魚野川に面していて、浴室の目の前を土手道が通っています。 窓ガラスの下半分は目隠しされていますが、明るい内に立ったままで窓の近くには寄らない方が良さそうです。
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夕食は18時から部屋食で頂きました。 内容はスタンダードプランの和食膳でしたが、味付けも良くボリュームも私にはちょうど良かったです。 前日の群馬の上牧温泉の宿では地元の食材をふんだんに使った田舎会席を頂きましたが、この日は新潟の山海の幸を使ったお料理でした。
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食事の途中で越後牛のステーキが出てきました。 結婚式場兼営ですから洋皿も美味しいです。
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鍋の中身は珍しい味噌仕立ての鯨鍋でした。 鯨の皮を食べたのなんて何十年ぶりでしょうか。
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吸い物代わりの茶碗蒸しにご飯と香の物で夕食をシメました。
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デザートは今朝に続き今年2回目のスイカとパイナップルのクリーム添えでした。
- 3日目2019年7月21日(日)
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翌日6時半頃に起きて朝風呂に入り、8時に1階の式場の宴会室で朝食を頂きました。 焼きたてのベーコンエッグが美味しかったです。
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9時半頃に金誠舘さんをチェックアウトして徒歩で六日町駅へ行きました。 駅舎内にある観光案内所でレンタサイクルを紹介して頂こうと思いましたが、生憎日曜日は定休日とのことでした。 名刹の雲洞庵を訪問したかったのですが、駅からかなり距離があり周辺に行く路線バスも運行されていないため、少し予定が狂いました。 経路を変えて六日町駅から普通電車で1つ隣の塩沢駅に行き、そこからタクシーに乗って雲洞庵へ行きました。 タクシー料金は1,700円でした。 お寺の受付で拝観料大人300円を払って境内に入ると、森閑とした杉木立の中に両脇に絵馬をいっぱいぶら下げた大わらじが吊るされた赤門が建っています。 門から趣きのある石畳の参道が、本堂に向かって真っ直ぐに伸びています。
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本堂前に苔生した趣きのある石仏が佇んでいましたので、撮影させて頂きました。
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雲洞庵は境内だけでなく堂内も三脚を使わない限りは基本撮影自由だそうです。 本堂脇の玄関から中に入り本堂に向かうと、堂内には珍しい手水鉢があり山の清水が注がれています。
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雲洞庵は中世室町時代に関東管領の上杉憲実によって建立された曹洞宗のお寺です。 本堂外陣から内陣を撮影させて頂きましたが、堂内は荘厳な雰囲気に包まれていました。 かつて幼少の上杉景勝と直江兼続がここで勉学に励んだそうですが、修行や勉学に打ち込むにはここはうってつけの環境です。
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坐禅堂も参禅の時間ではなかったので、堂内を撮影させて頂きました。
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雲洞庵からタクシーを呼んで直接六日町駅に戻りました。 料金は塩沢駅経由で行くのとあまり変わりませんでした。 そこから12:50発の南越後観光バスに乗って八海山方面に向かいました。 駅と終点の八海山スキー場の間を運行するバスは1日4往復だけで、乗り遅れると大変です。 運賃は大人片道420円です。 バス停のあるスキー場の駐車場から、標高1,778mの八海山の山頂を眺めることが出来ました。
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山麓からロープウェイに乗って、標高1,147m地点の展望台を目指すことにしました。 運賃は大人往復1,800円ですが、紅葉シーズンの10月は2,200円と割増料金になります。 八海山スキー場と八海山ロープウェイは西武グループの経営です。 前日に乗った谷川岳ロープウェイと違い、大きなゴンドラが2基山麓駅と山頂駅の間を往復しています。 春から秋にかけては観光客や八海山頂を目指す登山客が利用し、冬はスキー場の上級者ゲレンデを滑るスキーヤーやボーダーが利用しているそうです。
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山頂駅へ向かうゴンドラの中からすれ違う対向の下りのゴンドラを撮影しました。
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ロープウェイの片道の所要時間は約5〜7分です。 いよいよ山頂駅に近づいて来ました。
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ロープウェイで山頂駅に到着し駅の外に出てみると、左手にシートを被せた盛り土のようなものがありました。 今年8/4の日曜日に開催された『夏の天空雪まつりin八海山』で使用するため、今年降り積もった周辺の雪を掻き集めて保存していたそうです。 この旅行記が公開される時はこのイベントは終わっていますが、毎年開催されるらしく山頂駅付近には露店も出て賑わうそうです。 ロープウェイも開催日は往復券で1日乗り放題になるそうです。
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気温は下界と比べて若干低く目で少し涼しく感じました。 山頂駅の近くにある展望台に行き、その上から周辺を眺めました。 雄大な魚沼地方の山並みが眼前に広がります。
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先程と違う方向を眺めると夏の緑に覆われた八海山の山頂が間近に見えました。
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観光客は山頂駅を降りると近くの展望台とその周辺を散策するぐらいですが、登山客はそこから八海山の山頂を目指します。 山頂駅の近くに避難小屋があり、その背後に遥拝所があります。 かつて八海山は修験道の修行の山で、女人禁制だったそうです。
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展望台周辺で雄大な景色を楽しんだ後でロープウェイに乗って下山し、山麓駅近くのベースキャンプセンターの中にある食堂で遅めの昼食を頂きました。 当初は塩むすびときのこ汁セットを食べたかったのですが来店時売り切れだったため、代わりに塩むすび2個と栃尾産油揚げ焼きのセット800円を注文して頂きました。 たぶん魚沼産コシヒカリだと思いますが、塩おむすびがとても美味しかったです。 油揚げもしっかりとした食感で、食べごたえがありました。
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八海山スキー場バス停から再び南越後観光バスに乗って六日町駅に戻り、そこから上越線の普通電車に乗って越後湯沢駅にやって来ました。 越後湯沢は2年前の11月にも訪問しましたが、今回の訪問の目的は公共浴場『山の湯』さんで源泉掛け流しの温泉を楽しむためです。 駅から徒歩で現地に向かいましたが、片道20分もかかります。 温泉街の外れにありますが、周辺は高半さんや中屋さんをはじめ老舗宿が集まっていて、いわば越後湯沢温泉発祥の地です。
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入浴料は大人500円です。 訪問した時は地元の方と思われる方達が常時2〜3人入れ替わり立ち替わり利用されていて、3〜4人ほど入れる浴槽が1つだけの小さな浴室ですが適度な混み具合でした。 泉質は弱アルカリ性の単純硫黄泉で卵臭がします。 湯温は少しぬるめでさすがにいい温泉です。 お風呂を上がって休憩室から外を眺めると、すぐ近くを上越新幹線の高架橋が通っていました。
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温泉で汗を洗い流した後でまた徒歩で駅に戻る気はしなかったので、タクシーを呼んで越後湯沢駅に向かいました。 帰宅する前に夕食を食べて行こうと思い、今回の旅ではそばを食べていなかったので、駅構内のCoCoLo湯沢・がんぎどおりの中にある『小嶋屋』さんで地元名物のへぎそば大盛1,000円を頂きました。 2年前に越後湯沢を訪れた時も駅東口の近くにある『中野屋』さんでへぎそばと同じ布海苔入りのそばを頂いたことがありましたが、その時頂いたそばが鮮やかな翡翠色でとても感動したことを覚えていました。 今回頂いたそばはどちらかというと普通のそばに近い色でした。 布海苔入りなので喉越しは良かったですね。 この後、上越新幹線に乗り東京方面へ帰りました。
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