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チャムンパスさんの長野県の旅行記

2019年晩秋の長野県善光寺・湯田中渋温泉郷・小布施一泊一人旅@前編〜善光寺と湯田中温泉界隈〜

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2019年11月中旬の週末に、長野県善光寺・湯田中渋温泉郷そして小布施方面へ一泊二日の一人旅に行って来ました。 首都圏と長野・富山・金沢を結ぶ北陸新幹線は、前月の台風19号による千曲川の氾濫で長野市内の車両基地と車両が水没する被害により全線運行を停止していました。 10月25日に通常時の9割のダイヤで全線運行を再開したことを受けて、秋深まる時期に行ってみたかった湯田中渋温泉郷に宿を取って、紅葉に彩られた北信地方を巡って来ました。 通常一泊二日の旅行記は一つに纏めるところですが、今回は掲載したい写真が多いため3部作に分けました。 本編は前編の旅の1日目の長野市善光寺と山ノ内町湯田中温泉界隈の記録です。

温泉ツウ チャムンパスさん 男性 / 50代

1日目2019年11月16日(土)

JR長野駅

長野市

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東京駅から北陸新幹線『かがやき』に乗車して長野駅にやって来ました。 普段から途中の軽井沢駅に向かう乗客の多さで週末指定席が取りにくい路線ですが、全線運行再開後は運行本数が減っているためか、軽井沢駅停車の『はくたか』、『あさま』の指定席は軒並み満席の状態でした。 長野駅の構内や駅前は秋の行楽シーズンの週末とは思えない普通の人出でした。 やはり、前月の台風の被害の影響があるようです。 ここから善光寺に向かいました。

善光寺(長野県長野市)

長野市

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長野駅から路線バスに乗り、善光寺の表参道入口最寄りのバス停で下車しました。 表参道は街路樹も紅葉していていい雰囲気でしたが、こちらもさほど観光客で混雑している様子ではありませんでした。

善光寺(長野県長野市)

長野市

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表参道に面した郵便局は、善光寺の門前町の景観に合わせる様に伝統建築風の建物です。

THE FUJIYA GOHONJIN 藤屋 御本陳

長野市

「THE FUJIYA GOHONJIN 藤屋 御本陳」を   >

表参道の右手にはかつて江戸時代に参勤交代の大名の宿泊した本陣に起源を持つイタリアンレストランの『藤屋御本陣』さんがあります。 大正14年に建てられた趣のある洋式建築の建物で、国の有形文化財に指定されています。

大丸

長野市

「大丸」を   >

善光寺交差点の角に創業300年余りの老舗のお蕎麦屋『かどの大丸』さんがあります。 善光寺の参詣が終わったらここで昼食を頂くことにしました。

善光寺(長野県長野市)

長野市

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善光寺交差点から仁王門までの参道を行き交う人もさほど多くなく、今日は週末ではなく平日なのかなと思うくらいの人出でした。

善光寺(長野県長野市)

長野市

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仁王門(本堂)に向かって右手は宿坊が軒を並べています。 門前の立木の紅葉が綺麗でした。

善光寺大本願宝物館

長野市

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宿坊の向かいには善光寺を天台宗と共同運営する浄土宗の代表の大本願上人のお住まいである善光寺大本願があります。 善光寺大本願は尼寺で、大本願上人は旧華族出身の女性の方だそうです。

善光寺(長野県長野市)

長野市

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表参道の途中にある仁王門は外装を工事中でした。

善光寺(長野県長野市)

長野市

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工事のフェンス越しに中の仁王様を撮影させて頂きました。

信州善光寺仲見世通り

長野市

「信州善光寺仲見世通り」を   >

仁王門をくぐると三門手前の駒返し橋までは仲見世通り商店街です。 石畳の通りの両脇に土産物店に食堂、そして善光寺の門前町らしく仏具屋が軒を並べています。

善光寺(長野県長野市)

長野市

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善光寺三門(山門)の前にやって来ました。 三門は国の重要文化財に指定されています。 時期柄、七五三詣りで着飾ったお子様を連れた家族連れの方達を多く見かけました。

善光寺(長野県長野市)

長野市

「善光寺(長野県長野市)」を   >

三門の手前右側にブロンズ製の六地蔵と一体の大地蔵がお祀りされています。 六地蔵の向かって一番右側の地獄界のお地蔵様は片足を外に踏み出し、今まさに地獄で苦しむ人々を救い出そうとしているお姿です。

善光寺大勧進宝物館

長野市

「善光寺大勧進宝物館」を   >

六地蔵と参道を挟んで向かいには、天台宗の代表の大勧進貫主のお住まいである善光寺大勧進があります。 7年に1度のご開帳の時に公開されるお前立の阿弥陀三尊像は、普段ここでお祀りされているそうです。 こちらにも七五三詣りのご祈祷で、家族連れの方々が訪れていました。

善光寺(長野県長野市)

長野市

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三門の二階に掲げられた扁額の『善光寺』の三文字に、5羽の鳩と1頭の牛の顔が隠れていることは有名な話です。

善光寺本堂

長野市

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ようやく善光寺本堂の前にやって来ました。 ここまで来ると週末らしく人出の多さを実感できました。 江戸中期に建てられた本堂は国宝に指定されていて、国宝に指定された木造建築物としては国内で4番目の大きさだそうです。

善光寺本堂

長野市

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本堂の内部は外陣、内陣、内々陣に分かれていて、内陣に入る時には拝観料大人500円必要です。 堂内は薄暗い中に灯明の明かりで照らし出されて荘厳な雰囲気でした。 内陣より奥の祭壇前の内々陣には、七五三のご祈祷を受けるお子様連れの方達がいらっしゃいました。 内陣の拝観にはお戒壇巡りもセットになっています。 祭壇下の暗闇の地下道を右手の壁を触りながら進み、ご本尊の絶対秘仏の一光三尊阿弥陀如来像をお祀りする厨子の下にある極楽の錠前に触れて極楽往生を約束する趣向です。 前を進む人に当たりながら、また後ろを進む人に当られながら、漆黒の闇の中を恐る恐る前に進む気持ちは昔も今も変わらないのでしょうね。

善光寺(長野県長野市)

長野市

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本堂に向かって左手には、江戸中期の宝暦年間に建てられた国指定重要文化財の経蔵があります。 内部を見学される場合は本堂とは別に拝観料大人300円必要です。 外観のみ撮影させて頂きました。

善光寺大勧進宝物館

長野市

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本堂付近の境内から先ほどの大勧進の大きな建物が見えました。

善光寺(長野県長野市)

長野市

「善光寺(長野県長野市)」を   >

境内の樹々は色鮮やかに紅葉していました。

善光寺(長野県長野市)

長野市

「善光寺(長野県長野市)」を   >

三門の二階に上がる場合にも、本堂とは別に拝観料大人500円必要です。 二階には仏像が安置され、縁側から善光寺周辺や長野市街の眺めもいいとのことですが、お時間の関係でパスしました。 因みに本堂内陣・経蔵・山門二階の共通拝観券が大人1,000円で販売されています。 お時間に余裕のある方はこちらをお買い求め頂くとお得です。

善光寺(長野県長野市)

長野市

「善光寺(長野県長野市)」を   >

善光寺本堂を後にして仲見世通りから一本東側の宿坊の立ち並ぶ通りに出ました。 車の往来はありますが、賑やかな仲見世通りと違い静かで落ち着いた雰囲気です。 こちらの門前の植木も鮮やかに紅葉していました。

善光寺(長野県長野市)

長野市

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宿坊の立ち並ぶ通りの途中に釈迦堂があります。 正式には『世尊院釈迦堂』といい、現在の建物は江戸中期に再建されたものだそうです。 素木造の善光寺本堂と違い、漆塗りの黒と朱塗りの赤、そして金箔が映える色鮮やかな建物です。 堂内には鎌倉期に造られたと伝えられる国指定重要文化財の釈迦涅槃像をお祀りされています。 堂内の拝観は自由ですが、ご本尊の釈迦涅槃像は特別拝観日(ご開帳)以外非公開となっています。

善光寺(長野県長野市)

長野市

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宿坊の立ち並ぶ石畳の通りは歴史を感じさせる風情があります。

大丸

長野市

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善光寺で参拝を終えて表参道の『かどの大丸』さんで昼食を頂きました。 広い店内は来店時比較的混んでいましたが、空席もあって意外とすんなり席に座ることが出来ました。 さらしなそば大盛1,200円を注文すると、あまり待たされることもなく注文の品が出てきたのは嬉しかったです。 喉越しのいい香り立つ新そばを美味しく頂きました。

路線バスに乗って再び長野駅に戻り、長野電鉄長野駅から本日の宿泊先のある湯田中渋温泉方面に向かいました。 長野駅から湯田中駅までの運賃は片道大人1,190円です。 長野電鉄長野駅は地方の私鉄としては珍しい地下駅ですが、駅の雰囲気は昭和の頃の地下鉄駅を彷彿とさせる佇まいです。 改札の前では地元特産品の販売をされていて、ローカル色を感じました。

駅のホームには、乗車予定の特急スノーモンキー号と普通電車が停車していました。 右側のスノーモンキー号はかつてJR東日本で成田エクスプレス号として首都圏で運行されていた元253系電車です。 今は2100系電車として、長野電鉄の看板電車として活躍しています。 左側の普通電車も元東急電鉄の8500系電車です。 かつてJRや大手私鉄で運行されていた電車が地方の私鉄会社に譲渡され、今も現役で頑張っています。

スノーモンキー号側面のロゴを撮影しました。 湯田中渋温泉郷の一角にある地獄谷は、国内で唯一冬季温泉に入るニホンザルを目当てに外国人旅行客が訪れる人気の観光スポットですね。

出発前の車内はご覧の通り、混雑していなくてゆったりと座ることが出来ました。 外国人旅行客のグループも数組車内で見かけました。 有料特急ですが特急券はどこまで乗っても100円の自由席です。 スノーモンキー号には一部個室があり、別途1,000円を支払えば人数に関係なく利用できます。

湯田中駅観光案内所

山ノ内町(下高井郡)

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特急スノーモンキー号に乗って約50分、終点の湯田中駅に到着しました。 湯田中駅は湯田中渋温泉郷だけでなく、志賀高原方面の玄関駅として、観光客の他に登山客やスキー客で通年賑わっています。

湯田中駅前温泉 楓の湯

山ノ内町(下高井郡)

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湯田中駅と線路を挟んで反対側に、1927年(昭和2年)から1956年(昭和31年)まで使用されていた旧駅舎が保存されています。 建物は国の有形文化財に指定されています。 現在は『楓の館』として展示会や地域交流の場として利用されています。 名前の由来となるそばの楓の樹は紅葉真っ盛りでした。

湯田中駅前温泉 楓の湯

山ノ内町(下高井郡)

「湯田中駅前温泉 楓の湯」を   >

旧駅舎の隣には日帰り入浴施設『楓の湯』があります。 湯田中渋温泉郷には至るところに共同浴場がありますが、ごく一部を除いて地元の方とホテル・旅館の宿泊客しか利用できないルールです。 こちらは入浴料大人300円、小学生150円を払えば、誰でも湯田中温泉を楽しむことが出来ます。 泉質は弱アルカリ性の塩化物・硫酸塩泉で、源泉温度が91.7℃のとても熱い温泉です。 掛け流しのため、利用される方を多く見かけました。

湯田中駅前温泉 楓の湯

山ノ内町(下高井郡)

「湯田中駅前温泉 楓の湯」を   >

楓の湯の向かいには足湯もあります。 束の間温泉を楽しまれる観光客で鈴なりでした。

湯田中温泉

山ノ内町(下高井郡)

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湯田中駅から今晩の宿泊先までは湯田中温泉街の情緒を楽しみながら、のんびり徒歩で移動することにしました。 駅から山沿いの道をしばらく歩くと、左手に湯田中温泉の鎮守様である湯宮神社があります。

湯田中温泉

山ノ内町(下高井郡)

「湯田中温泉」を   >

湯宮神社の社殿の前の左右に立つ2本の柱は、長野県内の諏訪大社と同じ御柱です。 こちらでも諏訪と同じように7年に1度御柱祭が開催され、地元の若い衆が勇壮に御柱を曳くそうです。

湯田中温泉

山ノ内町(下高井郡)

「湯田中温泉」を   >

渋温泉と同様、湯田中温泉のあちこちに地元の方と宿泊客だけが利用できる公共浴場が点在しています。 写真は『綿の湯』です。

湯田中温泉プリン本舗

山ノ内町(下高井郡)

「湯田中温泉プリン本舗」を   >

途中にあったご当地スイーツの湯田中温泉プリン本舗は、黄色を基調にした外観と暖簾が目印です。

湯田中温泉

山ノ内町(下高井郡)

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湯田中温泉は周辺の温泉地と比較して近代的な大型ホテルが多いのが特徴です。 鉄筋コンクリート造りのホテル『よろづや』さんの前には、他の湯田中温泉の共同浴場と比べて立派な共同浴場『湯田中大湯』があります。 外壁には司馬遼太郎の歴史小説『胡蝶の夢』の主人公の松本良順として知られ、幕末の将軍御典医で後に明治政府の陸軍軍医総監となった松本順が書いた『養遐齢(ようかれい)』の額が掲げられ、浴室内には彼が作った温泉入浴法が掲げられているそうです。 また、大湯の左前には湯田中温泉にゆかりのある江戸後期の俳人小林一茶が詠んだ『雪ちるや わき捨てある湯のけぶり』の句碑があります。 こちらも地元の方と湯田中温泉の宿泊客だけが利用できるルールですが、毎月26日の『風呂の日』には、他の公共浴場と併せて一般に無料開放されるとのことです。

湯田中温泉

山ノ内町(下高井郡)

「湯田中温泉」を   >

梅翁寺の前にやって来ました。 温泉旅館『まるか旅館』さんの右隣にあります。 まるか旅館さんは週末一人泊が出来るお宿で、次回湯田中渋温泉郷を訪れる時は宿泊先の候補にしたいと思います。

小林一茶句碑

山ノ内町(下高井郡)

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梅翁寺の入口右側にも小林一茶の句碑があります。 句碑には『子ども等が雪喰ひながら湯治哉』と刻まれています。 一茶は50歳から亡くなる65歳までの間、湯田中に住んでいました。 晩年に結婚し子供に恵まれた一茶は、ここで子供にまつわるほのぼのとして温かみのある句を数多く残しています。

湯田中温泉

山ノ内町(下高井郡)

「湯田中温泉」を   >

梅翁寺の境内には『延命湯けぶり地蔵』があります。 身体の具合のよくない方は左側のつくばいに注がれる温泉をひしゃくで掬って手拭いを濡らし、お地蔵様の自分の身体の良くないところと同じところを拭くと、自分の悪いところが良くなるというご利益があるそうです。 お地蔵様に直接温泉をかけてはいけません。

大悲殿

山ノ内町(下高井郡)

「大悲殿」を   >

梅翁寺を後にして先に進むと、左側に『弥勒山大悲殿』の入口があります。 境内に『世界平和聖観世音菩薩像』が祀られているそうなので、行ってみることにしました。 石段の中央部はこれからの冬の積雪対策でビニールを張ったトンネルが作られていました。

大悲殿

山ノ内町(下高井郡)

「大悲殿」を   >

境内に到着すると正面に高さ25mのブロンズ製の観音様が、秋の紅葉する山々を背景に佇んでいらっしゃいました。 経年で錆が目立っていましたが、優しいお顔立ちの仏様です。

大悲殿

山ノ内町(下高井郡)

「大悲殿」を   >

観音様を管理する宗教法人大悲殿の建物は、観音様の左側にあります。 聖観世音菩薩像は当初昭和13年に造られたそうですが、戦時中の金属供出で撤去され一度なくなったものを、昭和39年に再建されたものです。 その時に戦争のない未来を願って、世界平和聖観世音菩薩と名付けられたそうです。

大悲殿を後にして本日の宿泊先を目指しました。 行く途中で眼下に横湯川、その向こうに周辺の山並みを見渡せました。

この旅行記の続きは『2019年晩秋の長野県善光寺・湯田中渋温泉郷・小布施一泊一人旅A中編〜安代温泉山崎屋旅館さんと渋温泉街〜』となります。

2日目2019年11月17日(日)

2019年晩秋の長野県善光寺・湯田中渋温泉郷・小布施一泊一人旅@前編〜善光寺と湯田中温泉界隈〜

1日目の旅ルート

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