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がろっとさんの熊本県の旅行記

「草枕温泉てんすい」と小天をめぐる旅

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熊本県玉名市の有明海を見下ろす露天風呂がある「草枕温泉てんすい」に日帰りで行ってきました。温泉があるのは旧天水町エリアで、夏目漱石が熊本滞在時代に訪れ、小説「草枕」の舞台となった地です。漱石や「草枕」にちなんだ施設にも立ち寄りました。

熊本ツウ がろっとさん 男性 / 60代

1日目2020年10月23日(金)

岩本橋

荒尾市

「岩本橋」を   >

自宅から車で出発、途中、荒尾市の岩本橋に立ち寄ります。福岡県と熊本県の県境にあり、江戸時代末期に作られた石橋が保存されています。駐車場にはトイレもあり、休憩スポットとしても時々利用しています。

駐車場の一画には「荒尾ときめき市」という小さな直売所もあります。ここは苗ものも人気で、午前中には売り切れるとか。

店内は野菜中心です。

草枕温泉てんすい

玉名市

「草枕温泉てんすい」を   >

岩本橋から車で約40分、玉名市天水町の「草枕温泉てんすい」に到着です。ここは小高い山の中腹にあり、有明海を見下ろす露天風呂が人気です。また、小説「草枕」をモチーフにした建物もユニークです。

入口を入るとロビー、物産コーナーになっています。以前は「草枕」や旧天水町出身の俳優・笠智衆さんに関する展示がありました。今も壁面の写真や展示は残っています。 このあと温泉に入りましたが、内部は撮影禁止なので写真はありません。 内湯は湯量豊富な主浴槽に、サウナと水風呂、それに小説をイメージした「草枕の湯」があります。露天には大きな岩風呂と今時珍しい打たせ湯があります。 泉質は弱アルカリ性単純泉で刺激が少ない優しいお湯です。かけ流し・循環併用で消毒ありです。

風呂上りにロビーの先にあるデッキに出てみました。

今日はうっすらと雲仙が見えます。露天風呂からも同様の景色が楽しめました。

デッキから展望台が見えます。ユニークな形状で遠くからも目立ちます。こちらに行ってみます。

大浴場入口の向かいが展望所の入口になります。廻り階段で上がります。

廻り階段は50段、少しだけハードです。

階段を上り終えると、空中廊下が!

半円形の展望台に到着。大パノラマの絶景です!

下に降りて、中庭に出てみます。旧天水町は俳優・笠智衆さんの出身地です。出演作の「東京物語」「男はつらいよ」「二十四の瞳」などの看板が飾られていました。

*草枕交流館 「草枕温泉てんすい」を出て、急な坂を少し下ると、「草枕交流館」(無料)があります。中にはホールがあり、「草枕」や漱石、前田家などに関するDVD(約12分)を見ることができます。併せて、展示もコンパクトながらよくまとまったものがあり、「草枕」の世界がよく理解できました。スタッフの方も親切に説明してくださいました。 漱石が訪れた当時の前田家のご隠居(前田案山子)には娘がいて、一人は「草枕」に那美さんのモデルである卓(ツナ)、もう一人は槌(ツチ)といい荒尾の宮崎家に嫁いで竜介という息子をもうけます。この宮崎竜介こそが、柳原白蓮と駆け落ちして結婚した人物…「花子とアン」の世界ですね。そう、槌さんは、ドラマの蓮子さんのお姑さんのモデルなのです。

草枕交流館にあった前田家別邸の模型です。斜面に建てられた複雑な建築物だったことがわかります。

小説「草枕」の舞台「前田家別邸」(漱石館)

玉名市

「小説「草枕」の舞台「前田家別邸」(漱石館)」を   >

「草枕交流館」から急な坂を下り、「前田家別邸」へ。こちらも入場料無料です。旧天水町の大地主にして自由民権運動に参加、中国革命を援助した前田案山子の別邸です。 建物はその後前田家から人手に渡り、一部を除いて失われましたが、漱石が滞在した離れは現存、「草枕」に登場した浴場は発掘されて風呂場と玄関が復元されています。その他は、建物全部ではありませんが、廊下の部分を通路にして建物の場所がわかるように整備されています。

発掘された浴槽、当時としては珍しいコンクリート造りです。(この旅行記を書いた時点ではコロナのために中には入れず、窓から見学になっています)

玄関と風呂場の先には階段を上って、「離れ」が見えます。

漱石が滞在した「離れ」です。この建物は現存です。

てんすい郷○市

玉名市

「てんすい郷○市」を   >

最後に、天水町エリアの農家の直売所・郷〇市(ごうまるいち)へ。国道501号線沿いにあることから名づけられました。物産館、食事処、トイレ棟から成ります。こちらの写真は物産館。

店頭にはみかんが山のように置かれていましたが、次から次にお客さんがきて、飛ぶように売れていました。また納品する農家さんも次から次に来ていました。中では野菜や卵、地元畜産場直送の豚肉なども販売していました。

郷〇市の中のお食事処、「みかんの花」で遅めのランチを取ります。ここはランチのみの営業、木・日・祝がお休みです。地元のおばちゃんたちの素朴で温かいサービスも魅力です。

生姜焼き定食(700円)です。小鉢が四つもついて野菜たっぷり栄養のバランスもとれています。生姜焼きも地元の養豚場の豚肉を使っていて美味しい! 味噌汁も何気に美味しいのです。ご飯も粒が立っていて、おかずの美味しさを引き立てます。この時期はみかんのサービスもあって嬉しいです。

連れは弁当を購入して中で食べます。味噌汁をサービスで付けてもらいました。おかずがいろいろあって、こちらも栄養のバランスは抜群で美味しかったです。 さて、これにて旅行記は終了です。日帰りで地味な内容ですが、最後まで見ていただきありがとうございました。玉名市の旧天水エリアの魅力が少しでも伝われば嬉しいです。 尚、今回は訪れませんでしたが、草枕交流館のすぐそばに「花の館」という施設があり、ガーデニング施設とレストランが人気で、こちらも展望抜群です。興味のある方は訪れてみても良いかと思います。

「草枕温泉てんすい」と小天をめぐる旅

1日目の旅ルート

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