yosshyさんの北海道の旅行記

2023年1月 急遽ですが、いつもならしない冬の帰省
- 夫婦
- 2人
もうかなり長いこと、大病と闘い続けた我が父親。 ぼくらが年末年始の旅行から帰ってすぐに、「父さんが最後にお前に会いたいと言っている」と、そろそろ終わりの日が近いことを告げる知らせが実家からあり、これが最後になると思い、道路状況が危ないのでいつもならしない冬の帰省を、急遽ではありますがしてきました。 この間、大病を患いながらもよく頑張った父親に、労いの言葉をかけた後は、まだ終わらないコロナ禍の下の病院内ですから、長居はせずにお暇して、帰り道は、気持ちを切り替えるために、道北の冬の美しい景色や美味しいものを楽しんで、少し元気になって帰りましょう。
北海道ツウ yosshyさん 男性 / 50代
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- 2コメント
- 1日目2023年1月13日(金)
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08:00-08:00
冬の北海道の峠越えは本当に怖いので、冬の帰省を避け続けてきたんですが、今回ばかりは避けてはいられません。 幸い、行きの行程は天候に恵まれて、それほど怖い思いをせずに三国峠を越えられて良かったです。 冬に、こんなに晴れた峠を見るなんて、あまりないことなんですよ。
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09:00-09:00
悪天候に遭うことも想定して、相当早めに出発したんですが、想定外に順調に行程が進んだため、このペースだと面会の約束の時間よりも、かなり早く着きそうだったので、層雲峡で時間の調整をしました。 立ち寄ったのは、流星の滝と銀河の滝という巨大な滝が見られる広場。久々に来ましたが、冬は初めてです。 その一部を氷で覆われながら流れ落ちる滝を見て、何と言うか、清冽な心持ちになりました。
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13:00-13:00
道北某病院で最後のひと時
層雲峡の清らかな滝を見た後は、お店や食べ物屋に寄ってしまうと、病院に持ち込んではいけないものが体についてしまうので、一切、寄り道をせずに道北某所の病院に向かい、父親と最後の時間を過ごしてきました。看護師さんからは「面会は10分まで」と告げられました。 約半年ぶりに会った父は、確かに最後を感じさせる状態でしたが、ぼくらが「二人、仲良くやってるから安心して」と話しかけると、「それが一番だ」と答えてくれたのが聞き取れました。ちゃんとわかってくれたみたいで、よかったです。 本当にお疲れさまでした。
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13:00-14:00
実家でも少し
父と、おそらくは最後の会話を交わした後、実家にも立ち寄って、母たちと今後のことを少しだけ話をして、やはり長居をせずにお暇しました。 母親が思ったより元気にしていたので、少し安心しました。 さあ、父との最後の時間を終えたら、あとはいつまでも沈んでいるわけにはいきませんので、またいつもの暮らしに戻るべく、家路につきましょう。
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16:00-18:00
ただ、この時間から一足に帰るには、実家〜自宅間は遠すぎるので、旭川で一泊入れました。今回のホテルは、旭川駅近くのWBFさんです。 駅近くの立地にしては、お部屋が広くて、その割にお安く泊まれました。
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18:00-18:00
お昼をほとんど食べずに過ごしましたので、腹ペコです。なので、ホテルでちょっと休んだら、すぐ晩ご飯です。 前回の帰省のとき、旭川では、某グルメの権威ともいうべきガイドブックに載っているお店に行ったところ、これが本当に美味しかったので、今回もこれに載っているお店をチョイス。こちらは、美味しいハンバーグのお店として知られているみたいです。 午後6時ごろを目指してお店に到着。ちょうどいい時間ですね。 美味しいハンバーグで、沈んだ気分を少し上げよう!と思ったのですが…。 お店に入ろうとするぼくらや他のお客さんのところに、お店の方がやってきて一言。 「すみません。今日は完売です」「はあ…、そうですか」って、えっ!? まだ午後6時で、ご飯時はこれからですよ? その時点で完売って、ありなくありません? 他のお客さんたちも、「今の時間で完売ってひどくない?」とのお言葉。 うちらも同意見でしたが、何を言っても思っても「ないものはない」です。なので、さっさと立ち去りました。 一方で、ディナータイムに入ったとたんに売り切れとは、どんだけ人気なんだとも思いますので、いつか行ってやろうと心に誓いました。
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18:00-19:00
SHINO CURRY
人気店の早仕舞いは、まあよくありがちなこと。いつまでも引きずっても仕方ありません。気を取り直して、別のお店を探しました。 妻に、何が食べたいか聞いてみると、「だったらスープカレー」とのことなので、検索してみると、こちら「SHINO CURRY」さんがヒット。 このお店は、確か「北海道じゃらん1月号」にも掲載されていたのを思い出して、それならばと、急いで向かったんですが、お店が暗い。明らかにやってません。いろんな情報では、この日は休みではないことになっているし、まだやってる時間のはずなんですが…。う〜ん。
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19:00-19:00
カリーQ
諦めず、めげずに、さらにその場で近くのスープカレーのお店を再検索。見つけたこちらのお店に急いで向かうと、ななななんと、ここもやってない? 3連続で撃沈ですか? これは逆に珍しい。 ちなみにこちらは、あとでちゃんと調べたら、既に営業時間外でした。それはうちらの方が悪い。
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19:00-20:00
美々庵
まだ諦めません。なぜって、お腹ペコペコ、限界です。とにかく何かを食べなければ、気が済みませんよ。 もう一度調べてみると、何とカリーQさんから、ものの数十mのところに、もう一軒、スープカレーのお店があるではないですか。 藁にもすがる思いで行ってみると、そこには店の明かりが。涙です。 ただまあ、そんな経緯で見つけたお店で、しかも、ぼくらが入店したときは、金曜のご飯時にもかかわらず、お客さんが誰もいない。その上、店主が全くの不愛想で、「いらっしゃい」の一言もないんです。 そんなお店でしたから、はっきり言って全く期待してませんでした。
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19:00-20:00
で、この期待しなかったカレーが
ところが、この全く期待していなかったスープカレーが、札幌でもそうそう食べられないレベルの凄い美味しさ。びっくりでした。 トマトベースのスープカレーは、口に入れると最初はあっさり味に感じられるんですが、あとからコクと旨味が押し寄せてくるんですねえ。 メインの具は、妻はガーリックシュリンプ(写真)、ぼくはチキンを選んだんですが、それぞれどちらもかなり美味かったとの感想で一致。つまり多分、どのメニューを食べても美味しいんじゃないでしょうか? こんなお店が全然マイナーなのは、店主の客あしらいのひどさのせいではないかと思うと、ちょっともったいない。でも、うちらはその思いもよらなかった美味しさに、大満足でした。
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20:00-23:00
冬の峠越えからの父との最後のひと時、晩ご飯のお店探しの大迷走で、最後まで気が休まらず、すっかり疲れ果ててしまいましたが、ホテルのお風呂で休めました。 こちらも、今やうちのホテル選びのデフォルトとなった、「バストイレ独立」のお部屋なんですね。 お陰で、おうちに居るように、湯船でゆっくりして、洗い場でしっかり体を洗って、すっきりでしました。 本当は、ホテル自慢の温泉大浴場にも行きたかったですけどね。疲れすぎて無理でしたね。次の機会があったら利用しましょう。
- 2日目2023年1月14日(土)
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00:00-09:00
さて、もうあとはうちに帰るだけですが、ホテルの朝食は楽しみます。 ただ、その朝食が残念でした。と言いますか、朝食時のホールのスタッフさんの対応が残念だったんですね。 そのスタッフさんにとってはサービスの一環で、気を利かせてのことだと思いたいのですが、その方は、ぼくらの持ってきた料理が無くなって空になった食器を見つけると、こちらのタイミングお構いなしに、「これはもうお下げしますね」と、次から次へとすごい勢いで食器を下げてしまうんですね。 せっかくの美味しいホテルの朝食ですから、少しはゆっくりと食べたいと思うのが人情ではないですか? それを、そのスタッフさんのようにされてしまうと、急かされていると感じて、「早く切り上げてほしいのかな?」と思えてしまいました。 朝食自体が美味しかっただけに、そこだけが残念でした。 とは言え、居心地の良いホテルでしたので、また旭川に泊まることがあれば、リピートしてもいいかもしれませんね。
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09:00-09:00
2日目は、道すがら、またいつものように軽く観光をしつつ、うちへと帰ります。 最初に向かったのは、ぼくら夫婦が大好きな景色。美瑛の丘陵地に広がる畑の中に立つ端正な一本の木。そうです、半年前の帰省でも訪れている「クリスマスツリーの木」です。 真っ白な雪の中、本当に「すっくと立つ」その姿は、素晴らしいの一言。 それと、ここには朝一で来たのも良かったですね。うちに帰ってからニュースを見たら、今や、この木をお目当てに外国人観光客が押し寄せていて、はっきり言って、ひどい状態なんだとか。 ぼくらは、この大好きな光景を、静かな時間に見られて幸せでした。
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10:00-10:00
続いては、こちらも美瑛の定番中の定番スポット。雪のない時期は、その水面の碧さで大人気の青い池。 その水面が見えなくなる冬に初めて行ってみましたが、非常に残念な気持ちになりました。 と言うのも、水面が結氷して、雪が降り積もったその上に、誰がやったのかは知りませんが、「たくさんの足跡」が残されていたんです。 スポットの景観を損ねることも大きな問題ですが、それよりも許せないのは、「危ない行為」だということです。 もし、氷が割れて人が水中に落ちたら、この素晴らしいスポットの歴史に、大きな暗い影を落としてしまうでしょう。 これからも、観光で全国各地を巡りたいと思っている身としては、「自分はこういう行為は絶対にしない。してはならない」と心に誓いました。
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10:00-10:00
はっきり言って、無粋な観光客のお陰で、悲しい状態になっていた青い池とは対照的に、池の奥を静かに流れる美瑛川の深い碧さは、何も変わっていませんでした。 周りの雪の白さとの対照的なその様子に、心が洗われました。
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10:00-10:00
続いて向かったのは、白銀温泉にある名瀑「白ひげの滝」。 この滝にも、冬に来たことはありませんでしたが、初めて見た冬の白ひげの滝は、一言、素晴らしかったですね。 ぼんやりと滝の周りにもやがかかり、幻想的な雰囲気に包まれる中、さらさらと音を立てて流れ落ちる滝と、その滝の下を流れる美瑛川の碧い流れ。 周りが白い色に包まれ、他の色を飲み込んだモノクロームの世界が広がる冬こそ、「滝とブルーリバーの碧」の美しさが際立つ。そんな感じでしたね。
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11:00-12:00
美瑛を離れ、自宅に向かう途中の富良野でお昼にしました。 富良野と言ったら、北海道外の人にも名の通った観光地で、有名な食べ物屋さんも多いです。今回選んだのも、そんな有名店、名店と呼ばれる類のお店、「くまげら」。 ぼくが食べたのは、このお店の看板メニューと思しき「ローストビーフ丼」なんですが、これは、少なくとも、ぼくがローストビーフに持っているイメージとは異なるもので、「薄切りの牛肉を、本当に軽く炙った、ほぼ生の肉」でした。確かに、肉の脂の甘みが感じられて、まあ美味しいものだとは思いますが、みんなが「これは美味い!」と唸るほどの逸品、絶品とまではいかないものですね。 妻が食べた豚のしょうが焼きも、普通の美味しさだったとのことで、騒ぐほどのお店ではないなあと思いました。まあ、そこまではいいんです。
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11:00-12:00
問題なのは食べものではなくて
もっと良くないのは、お店の姿勢。 うちらが開店直後に入店すると、お店の方からカウンター席を案内されたんですが、ここがトンでもない席でした。 カウンターの真ん前に、何もせず手持無沙汰な店員さん3〜4人が、アクリル板を隔てて仁王立ち。店員さんは、料理ができた時だけ、そそくさと配膳して客に出しますが、それが終わるとまた仁王立ちに戻ります。 そんな感じで店員さんが目の前に居並ぶ状態で、ぼくらが食べているところを想像してください。一言、「監視」です。 さらに、ぼくが妻より先に食べ終わると、妻がまだ普通に食べている時に、店員さんがアクリル板をよけて、ぼくの食べ終わった食器類をさっさと下げてしまったんですね。これって、まだ食べている妻には、「早く食え」の圧力でしかないです。少なくとも、うちはそう受け取りました。 多分、観光シーズンに大勢押し寄せてくる観光客を、効率的にさばくことを優先させるために編み出されたスタイルなんでしょうが、客がそんなにいないときにも、それやる必要あるの?って思わざるを得ません。 ほかにも、店主さんと思われる方と中心的スタッフと思われる方が、全国旅行支援のことで、「このシステムの意味が分からん」、「お金がいつ入って来るかわかんない」と言った内容を客の目の前で話してました。裏で話せって感じです。 ここのどこが名店なのでしょうか? とにかく、気分が悪い店でした。
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13:00-13:00
さて、あとはもうひたすら帰るだけですが、一か所寄り道です。 富良野市の町外れの、畑以外には何んにもないところに、凄いプリン屋さんがあるという噂に触れ、いつか行ってみようと思っていたんですが、この機会についに行ってきました。いや、行ってきてはいないですね。 と言うのも、うちらが行った日の気象条件がひどく、道がツルンツルンになってしまい、急な坂を越えた小高い丘の上にあるらしいそのお店に、辿り着つことができなかったのですよ。 こちらのプリンは1日の製造が少なくて、売り切れになることもあるらしく、うちは予約して取り置きしてもらっていたんですが、そんな状況です。 泣く泣くお店に行くことを断念し、「お店に辿り着けないので、大変申し訳ないのですが、キャンセルします」と電話で伝えたんです。 すると何と、店主さんが「近くまで来ているなら、うちの方が持っていきますよ」と言ってくれて、うちらが待機していたところまで、本当に持ってきてくれたのです。 お陰で、念願の噂のプリンを手に入れることができたんです。本当にありがたかったです。感謝感謝です。 そうして、ようやく手に入ったこのお店のプリンの味については、お店の口コミをご覧くださいね。
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13:00-14:00
上川管内の南の端の南富良野町にある、リニューアルオープンしたピッカピカの道の駅で、いつものようにトイレ休憩を入れましたが、ここがやや不思議な道の駅でした。 なぜか、大手アウトドアメーカーの巨大なショップがあって、そのショップの中には、巨大なボルダリング設備があるんですね。 まあ、ぼくらにとって道の駅は、トイレ基地以外の何物でもないので、そのトイレさえよければOKなのですが、ここのトイレは超ピッカピカで、しかも冬でも温か。もう満点です。 すっきりしたら、さあ、うちへ帰りましょう。
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14:00-14:00
無事に戻ってきて思うこと
図らずも、旅行記の冒頭の写真が、季節の違う同じ場所になりました。 帰省で父親を見舞うと、なぜかあの木を見に行きたくなるのです。人の終わりゆく姿を見た後に、すっくと立つ木の生命力を感じに。 父はもうよく頑張りました。お疲れさまでした、と言いたいですね。
2023年1月 急遽ですが、いつもならしない冬の帰省
1日目の旅ルート
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