宿番号:305179
登山電車で行く絶景露天風呂の宿 常盤館のお知らせ・ブログ
「花岡錬三郎の事件簿」 その1
更新 : 2010/12/11 19:09
「ちょっとあのお宝はどうなったんだい?」
そわそわしながら従業員の 湯文 妖子(ユフミヨウコ)が
休憩室で話している。
「どうせ、社長のいつもの冗談だよ。こんな所に宝なんかあるわけ
ないじゃないか!」
少しさめた感じで、従業員の 美冬 半仁(ミフユナカヒト)
が続けて話す。
今年の夏に社長が宝の地図を見つけたらしい。
どうやら、展望露天風呂「雲の助」の名前の由来にもなっている
雲の助城跡地からお宝が発見されたらしいが、社長は公表していない。
噂では1億とも2億とも言われる、宝がみつかったらしい。
「それよりも、今日来た花岡錬三郎とかいう怪しい男のほうが気に
なるけどね。」
「あんな男よりも宝の話のほうが私はおもしろいよ。」
妖子は話す。
「お前は本当にそういう話がすきだな。」
美冬は軽く微笑んでそう答えた。
この二人同期で常盤館に入社してきた2人で、28,9と言ったところで
あろうか。
美冬は中性的な顔立ちで、時々女性に間違われることもあるが、
性格は非常に男らしく「豪傑」と言う言葉が似合う男だ。
湯文は一般的に言われる「美人」である。お客様にもファンが多い、
がお金にうるさく「守銭奴」的な部分も持ち合わせている。
「おっお2人揃って!なんか、面白い話ですか?!」
お調子者の 夏美 渥人(ナツミアキヒト)が部屋に入ってきた。
「どうでもいい話だ。。」
美冬が言う。
「またまたつれないなー!!何話してたの?何々????」
興味津々と言った感じで夏美が言う。
「相変わらずうるさいなー。」
湯文が夏美の頭を軽くはたいた。
夏美は美冬・湯文に弟のように可愛がられている。
「いた!すぐに叩くんだから!あっそういえば!」
何かを思い出したかのように夏美がしゃべりだした。
これは常盤館冬の推理イベントの告知です。
登場する人物・場所はすべて本物っぽいフィクションです。