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宿番号:305475

☆全国から訪れる☆ 子宝祈願・安産祈願の宿 〜1日5組限定〜

ハイクラス

青島温泉
宮崎自動車道宮崎ICより国道220号線約10km約12分→さらに県道377号線約3km約3分。

『祈願の宿』 青島・地蔵庵のお知らせ・ブログ

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    ●昔話・・・・日限のお地蔵さん2・・・・●

    更新 : 2010/1/28 8:26

    ・・・日限のお地蔵さん@よりご覧ください

    続き
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    しかし、当時の交通手段は徒歩、二人の旅は思うように進みません。

    息子は、何回も箱車から落ち、すり傷とあざだらけでした。おさきは、自分より大きくなった息子を抱え上げては、箱車に乗せそれを繰り返す。大変な旅。

     そんな我を情けなく思う息子は、一軒のげた屋で店の主人に頼み、握りやすい丸太に歯をつけた、げたのようなものを作ってもらいました。少しでも自立したく、手にそれぞれ丸太のゲタを持ち不自由な足を箱車に入れたまま、這うようにして進んだのでした。

    その姿は、まるで亀の様な姿。そんな息子をいっそう哀れに思いながらも、おさきは道行く人の視線なども気にもとめず、ひたすら先を急ぎした。
    やっと大浜に着いた時おさきは、げっそりと痩せ四十前なのに髪はすっかり白くなっていました。

    旅の壮絶さは、息子の手に持ったげたにまで現れておりました。
    手元は血でまっ赤に染まりそれは、それは想像を絶する痛々しいものでした。

     大浜の着くとおさきは、まずお地蔵さんへ向かいました。
    父・母の言葉を「何かあれば、お地蔵さまお願いしなさい。」

     この言葉を胸にお地蔵さんの御蔭いただきたく、帰郷した事の挨拶をするために、お地蔵様の前に向かいました。


     手を合わせて祈るおさき。そんなときでございます。
    不思議なことにいつしかお地蔵さんの微笑みから、涙が溢れておりました。

    「お地蔵さま、お願いでございます。どうか、息子の足を直してくださいませ。一人で歩けますように、何卒お願いでございます。」
    おさきは目を閉じ、一心不乱にお願いしました。

     どのくらい立ったのでしょう。カタッという音。

     おさきがふり向くと息子。

     よろよろではあるが立ち上ったのでありました。

     まるで誰かに手を引かれているように、両手を前に出し、一歩、二歩と足を進めています。

     おさきは、息子の手を取ると声をあげました。

    「おお、おまえ、歩けるのだね。」

    「お母さん、わたしは歩けます。」

    ふたりは、肩をだき合い、なみだを流して喜び合いました。

     その後、日限地蔵さんは、願いごとをかなえてくださるお地蔵さまとして知られ、

     多くの人が御参りにくるようになりました。

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