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リッチモンドホテル博多駅前のお知らせ・ブログ
文学(小説)の中の福岡
更新 : 2009/9/4 19:51
小倉市(現在の北九州市)が生んだ、偉大な推理小説作家、松本清張の代表的な作品『点と線』は、福岡市が主な舞台です。松本清張の作品は、単なるトリックに終始せず、汚職など社会的な問題そして人間が生きる上での光と影を、作品に織り込んでいます。『点と線』も汚職が関係した犯罪を描いており、犯行現場は、博多駅より上り方面三つ目の駅、(現在は四つ目)香椎駅付近の海岸に設定されております。この作品が発表された昭和32年当時は、香椎海岸は大変きれいで、万葉集に大伴家持が香椎潟で作った一首が載っています。『いざ児等香椎の潟に白妙の袖さへぬれて朝菜つみてむ』現在は埋め立てられ、当時の面影はまったく残っていません。またこの小説には、東京発博多行きの特別急行列車『あさかぜ』が重要なポイントになっていますが、昭和32年当時、『あさかぜ』が到着した博多駅は旧駅であり、現在の駅とは違う場所にありました。旧駅は現在の駅より海岸よりにあり、博多駅前1丁目にある出来町公園から大博通りを挟んで博多警察署あたりまでが旧駅のあった場所です。出来町公園に記念碑があります。
博多にお越しになられましたら、小説『点と線』を思い出されてはいかがでしょうか。特に推理小説の好きなお客様にとっては、味わい深い旅になるかもしれません。
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