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『宮崎牛』は『牛(うし)』ではなかった!
更新 : 2024/1/25 3:25
タイトルで驚かせてすみません。
先ずは結論から先に申しますと、
「宮崎牛」
は
「牛(うし)」のことではなく、
「牛肉(ぎゅうにく)」のことなんです。
◆◇◆◇◆
【宮崎牛の定義】
宮崎県内で生まれ飼育された黒毛和種のうち、日本食肉格付協会の格付け検査において肉質等級が「4等級・5等級」にランクされた牛。
◆◇◆◇◆
肉質等級は、霜降りの具合、肉の締まりとキメ、肉の色沢、脂肪の色沢の4項目を5段階評価する食肉の流通規格です。この検査は国家資格を持った検査員が、処理段階に一体ずつ検査を行っています。
肉質等級は、以下の4項目から判定され、1等級から5等級までランク分けされます。
1.脂肪交雑(さし)
2.肉の色沢
3.肉の締り及びきめ
4.脂肪の色沢と質
肉質等級は屠畜後の牛肉の『枝肉』を見て評価しますので、屠畜前の生きた牛の肉質等級を判定できる訳がありません。
元気な生きた牛が宮崎牛であるかどうかは、“厳密に言えば”わからないのです!
ただ、屠畜した牛を翻って「宮崎牛」と呼ぶことは出来ます。
「宮崎牛」とは
JA宮崎経済連(今年統合します)を中心として構成される
『より良き宮崎牛づくり対策協議会』
の和牛肉の登録表彰ブランドですが
宮崎の牛のPR、発展のために宮崎で生まれ育った「牛」のことを「宮崎牛」と呼ぶことを全く妨げていません。
さて、和牛の品質を競う、5年に一度開催の
『全国和牛能力共進会』において
宮崎県出品の牛は4大会連続で、最高位の証である『内閣総理大臣賞』を受賞しましたが受賞したのは哺乳綱鯨偶蹄目ウシ科ウシ亜科の「牛」であり、「牛肉」ではありません。
※屠畜後の牛肉の評価で判定する第7&8区も表彰されるのは「牛」です。
直近2022年の第12回鹿児島大会では全8部門(地区)で表彰されましたが、
雄牛、雌牛の姿や形の良さなど、改良の成果を月齢別に審査する「種牛の部(第1〜6区)」と肉質などを審査する「肉牛の部(第7〜8区)」があり、各道府県から選抜された優秀な牛が出品され、改良の成果を競われました。
最高位である『内閣総理大臣賞』は
@種牛の部(6部門)A肉牛の部(2部門)
それぞれに1頭ずつ与えられますが
宮崎県は2007年の第9回鳥取大会で2部門独占して以来
第10回長崎大会で種牛の部、
第11回宮城大会で肉牛の部
第12回鹿児島大会で肉牛の部
で内閣総理大臣賞を獲得しています。
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