高級旅館のよさを感じる宿

設備はよく整っており、豪華さと上品さを兼ね備えた高級旅館の良さを感じる宿である。しかしながら、高級旅館になりきっていない部分も少なからずあった。夕食は価格を考慮すれば納得するが、卓上コンロを使用した料理が２品もあった。こうした料理はおいしくなく、夏には熱くて不快である。見た目ではなく、プロの技を感じさせる料理が求められる。温泉はマッサージ機もあり設備は良かったが、浴槽の湯温が内湯露天共に高すぎる。ぬるめの湯に対する苦情を恐れてのことかもしれないが、温泉の本質を理解していない。ぬるめの湯に長く浸かり、湯を楽しむことが温泉の醍醐味である。極端な一部の嗜好に偏ることなく、快適な湯を提供することが高級旅館にはふさわしい。