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美ヶ原温泉 湯宿 和泉屋善兵衛のお知らせ・ブログ
町なか覗き見「秋の彼岸法要」
更新 : 2011/9/27 17:24
「暑さ寒さも彼岸まで」と申しますが、毎年秋分の日の前後で気温がぐっと下がり
冷房から暖房にいっきに切り替わります。
布団も夏掛けと毛布から冬掛けへと忙しく替わり、お風呂の温度も40度から42度へと設定が変わります。本年も台風が通り抜けた22日より気候が一気に涼しくなりました。
そんな時、我が家の菩提寺の瑞松寺で秋の彼岸法要が執り行われました。法要前に作家の志茂田景樹氏の講演があり、被災地の小学校へ絵本の読み聞かせに行った時のお話を伺いました。
その小学校は高台の避難場所のすぐ下にあり非難場所へ行くのには校舎の1階より坂道や階段を登り時間をかけて非難しておりましたが、校舎の屋上から非難場所への空中避難経路が震災の直前に完成し非難訓練をした直後に3月11日の大津波に遭遇しました。
空中非難経路の設置で素早く全生徒が無事非難できたということでした。
ちなみに空中非難経路はその後津波で流されてしまったとの事です。
若い尊い命が救われたことで、知恵と勇気と夢を持ち新しい力で今後生きていってほしいとのお話を頂きました。
その後、二十人の僧侶による声明と読経の中、法要が無事終了しました。
観音様の御札と供物を頂き帰路に着いたとても充実した先祖供養の一日でした。
写真は71才とは思えない志茂田景樹氏の若々しい講演情景と、彼岸法要の模様模様です。