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宿番号:311615

里山の時と流れに身を任せ、ゆったりほのぼのふれあい湯治。

川渡温泉 (鳴子)
古川ICを降りたら、国道47号線を鳴子方面へ約45分

東五郎の湯 高東旅館のお知らせ・ブログ

宿泊施設ブログ

  • しもやけ

    更新 : 2007/10/13 2:05

    靴下なんか 履かなかった

    寒くないから 冷たくないから 遊ぶ時間がもったいないから
    絶対 靴下なんか履かなかった
    そして 足の指たちは いつもいつも 痒い痒いといっては 熱く疼いていた

    お風呂に入っていっぱい揉みしめ
    湯上りに 一つの儀式が待っている

    父が一本の紐を手に持ち
    おどおどする子供の私を 自分のひざにぐいと抱き寄せ
    痒みに疼く足の指に きつく紐を巻きつけるのだ

    指は悲鳴を上げて太くなり その色をどす黒いものに変えてしまった
    そこに 容赦なく 父が針をグイと差し込めば
    黒い血がドクドク針先から流れ出る

    痛いのと 痒いのと 気持ちいいのと 怖いのが 
    黒い血の中にいっぱい混ざり合っていた
    父のひざの中の 小さな自分

    冬の日の 遠い遠い 思い出

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