宿番号:311615
東五郎の湯 高東旅館のお知らせ・ブログ
目覚めた時に寄り添うなにか.....
更新 : 2011/1/24 21:20
「異能」をテーマにしたテレビ番組を見た。
突拍子も無い発想で既存の概念を覆し、その事業化によって、生活の根底をも覆しかねないというものだが、紹介された若い人たちの共通点が、組織に馴染めないはぐれ者ということが気を引いた。
彼らにとっては、全体への拒否、或いは違和感が、はぐれ感を増幅するエネルギーになっているのだろうと思う。
手前味噌になるが、9年前に打ち出した温泉療養プランの根っこも、全体の流れに対する拒否だった。
観光一辺倒の地域づくりを見直し、温泉力を前面に出すことで健康を取り戻す環境を整え、合わせて地域の復元を望むというものだが、元はといえば湯治場だったところに、湯治の湯[と]の字さえ見えなかったことに対する違和感がエネルギーになっていたように思える。
だが現在は、諸事情で休止状態。
発案した身になれば、産声を上げた児に乳を十分に与えることの出来なかった悔しさで、夜中に目が覚めることもあるくらいなのだが、そのたびに、「諦めさせない何かが、身近にある」という想いも過る。
まだまだ、終わってはいないということなのかもしれない。
また、温泉を見せる..というプランも少し手をつけただけで完成の日の目は見ていない。
温泉の生成を考えながら地上から脈をなぞることで、地域間の違いを目の当たりにし、その発見に遊ぶというものだが、一部手をつけただけで残りはまだまだだ。
掘削や地質、文化風俗、更には歴史の専門家の知恵を拝借し、鬼首から川渡に至る温泉脈の探訪プランも、いつかは完成させようと思っている。
夜中に目を覚まさせるだけの思いの強さに、どう対応すれば良いのか...
また、「喜萬」と仲良くなりましょっか...ね。
諦めない力..付けるためにも.....