宿番号:311615
東五郎の湯 高東旅館のお知らせ・ブログ
何故か..柴又 やっぱり、柴又
更新 : 2011/2/6 20:34
云わずと知れた、葛飾柴又..寅さんです。
東京タワーに柴又葛飾..完全オノボリサン状態なのであります。
しかも、誰の目をはばかることなく堂々とオノボリしてきました。
若い頃、田舎の友達と電車の中で話す時でさえ慣れない東京弁でしたが、
もう、田舎言葉丸出しで、スカイツリーが窓から見えればはしゃぎだし..ハイ、一枚..
隅田川のワラジムシのような船が見えても..ハイ、一枚と、
修学旅行の東京見物そのものでした。
田舎出であることにコンプレックスを感じ、喋りたくないと思いながらも口を突いて出てくる東京弁に、思う存分敵討ちしてきた...という感じなのです。
それにしても、どうして寅さんは、柴又なのでしょうか。
六本木でなく、歌舞伎町でもなく、ましてや銀座でもない..何故か柴又..
宿題を出されたような気分なのです。
帝釈天に笠智衆さん..寺男には我次郎さん..
映画の登場人物が実生活の中に紛れ込んでいるような気が、何故かするのです。
これも、宿題です。
実は、渥美さんと一度お仕事が一緒でした。
出を待つ間の渥美さんは、実に物静かな方で、
共演者と騒がしく話すこともなく、静かに目を閉じてイスに座っていました。
それが本番になると自由奔放に笑いを放出する..
柴又を歩いて、その落差が蘇ってきました。
もう、寅さんは居ませんが、
寅さんコピーやオイチャンコピーがいっぱい居て、
旅から戻る人、優しく待つ人がいっぱい居て、
ゴチャゴチャした人間関係も、帝釈天に手を合わせれば一気に解決、
とらやのお団子腹いっぱい食べて今日も元気に、
お空の上から寅さんニコニコ見ているよ...
そんな想いが自然に沸く場所としての柴又なのでしょうか...
郷愁なのかもしれません...
生まれたところで生活しながら云うのも変ですが、
故郷と呼ばれるこの地で暮らしながら云うのも変ですが、
人の人に対する郷愁..なのかもしれません.....
20