宿番号:311615
私が授かった、温泉
更新 : 2017/3/18 1:31
お客さんの思い掛けない言葉に、
目指す方向性の間違いではなかったと思うことがあり、
それが、仕事の励みになることが偶にある
いつもいつもあるよりも、偶にあるから良い
忘れた頃にあるのが、もっと良い
“此処のお湯に入ると、一週間、調子いいんですよね”
なんという言葉だろうと思った...それも、忘れた頃に
はるばる隣の県から来て、数回目のチェックアウト清算時にぽつりと言った言葉
心に浸みて、私の方が元気を貰った
医療との連携が頓挫し、落ち込んでいた時に出会った言葉に、
闇から抜け出るきっかけを貰った
それは、“東五郎の湯”そのものが、“療養”であるということ
この国の形が曖昧の極みのような状況で、
行政に依存しない方向こそが我が道を歩むことに繋がると思うのは、
私だけではないはず
いろいろな仕事を通して培った、訪れる人との長年の交流
鳴子という地域の土壌ともいえる、想いの行ったり来たり、その蓄積
なにか、確かなものが、見えてきた
言葉を発する心
それを聞く心
その時に通い合う、想いというもの
全て、基は温泉のようです
私の今居る、地下に埋まるパワーに、今宵、乾杯.....