宿番号:311615
東五郎の湯 高東旅館のお知らせ・ブログ
日常に漂う、優しい囁き
更新 : 2020/11/18 1:48
お気に入りのボールペンを表紙にひっかけ、小さなノートをいつも持ち歩いています
日常の漂いにふと聴こえる、対極からの囁き
それをノートに写し、深夜に一杯やりながら味わうのです、スルメを咬む様に
例えば、こんな風
月明かり
銀杏の枝の向こうに輝く満月
見とれているうち、銀杏が哀れに思える夜
ちょっと前まで実をたわわに付けた銀杏の大木
今や実も葉も失くし刺々した枝も露な銀杏の木
満月の夜、その正体を現したかのよう
君って本当はそうだったんだ...
そういう私も、何処かで言われているかもしれない
ホントはそうだったのね、あなた...
ひそひそひそひそひそひそと、音もなく忍び寄る晩秋の宵
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