宿番号:311615
祈り静かに この地にて...
更新 : 2022/11/23 18:24
想い出の河を素足で歩いた子供のころの原風景
生意気盛りで靴など履いてじゃぶじゃぶ漕いだら情景に姿を変えて
こびりついた汚れを清めるでもなく音もたてずに静かに歩いて心象に至り
この先流れの先の源流に至れば何の世界があるのだろうか
二十年も前のこと
玄関を開けてたまたま居たこの私に激しいうねりで言葉を投げた初老の旅人は
想いでの河からすでに身を挙げて空を舞っているのかもしれない
“土手の向こうの小さな川...私の疎開した信州の川にそっくり”と私に激しく訴え
旅の土産に心に仕舞った川渡の山 川 野の原
季節季節の草花にその姿を変えて四季の流れを楽しんでいるに違いない
川渡の四季
芳しく静かに息づく大地の営み
いつまでもこれからもずうっとそのままそこにいて
私と共に居てほしい.....