宿番号:311615
東五郎の湯 高東旅館のお知らせ・ブログ
日々の想い
更新 : 2025/2/14 13:00
「日々の仕事を、事業の核に...」
人が旅をするということは、どのようなことなのでしょう。
それは、或る意味で、単なる“肉体と精神の移動”と云えるのかもしれません。
単純な移動に彩を添えるものとして、
四つの要素を取り入れたとき、どのような旅になるかを考えてみます。
一つ目の要素は、「解放の旅」です。
それは、自分の生活圏から離れたところで、自然と一体となることで自分をトコトン無にする旅です。
何も思わず、ひたすら時の流れに身を任せて、旅先の環境に同化する旅です。
用意するものは何も要りません。
五感を研ぎ澄まし、ただひたすら「ぼーっ」とすればいいのです。
それが、自分の生活環境に戻った時、
研ぎ澄まされた五感が、今を生き抜く知恵と勇気に変わっていることに気が付くのではないでしょうか。
二つ目が、「学問の旅」
これは、初めて訪れる旅先での発見に遊ぶ旅です。
それを目的としたお客さんに対応するため、或る程度の準備が必要となります。
当館の娯楽室正面に張り付けてある「鳴子遠足マップ」が、参考になります。
ここで大事なことは、お客さんに歩いてもらうということです。
更に大事なことがあります。
宿は、手とり足とり面倒見ることをせずに、
訪ねたいところを「そおっと覗いてみては如何ですか」というスタンスで対応することです。
鳴子には、こんなにもお宝が眠っているのですから。
三つ目が「健康の旅」
多くの人が、肉体的.精神的にぎりぎりのところに追い込まれている現代社会。
その二つの復元を叶えるために、
医療機関と連携した、健康を取り戻すための旅です。
これは、合併前の平成14年に鳴子温泉観光協会内に設立された温泉療養部会で実施していた温泉療養プランと云うもので、
基本構想.基本方針.基本計画.実施計画の4つの柱からなる、
鳴子を訪れるお客さんに健康を取り戻す環境の準備を通して、五地区の再構築を最終到達点に見据えたものでした。
諸事情[合併による鳴子温泉分院の診療所化問題浮上.18年に実施された診療報酬引き下げに伴うリハビリの日数制限や成果主義導入]により、
19年には分院側から療養プランの廃止を申し渡され今に至っていますが、
未だ問い合わせがあり、残念なことに山形最上町の医療施設を紹介しているのが現状です。
端的に言えば、鳴子の温泉力の具現化とも云える事業です。