宿番号:311615
東五郎の湯 高東旅館のお知らせ・ブログ
日々の想い
更新 : 2025/5/26 23:18
私の宿は、昔ながらの湯治宿です。
湯治のお客さんから田んぼの仕事を教えて貰い、美味しいと言われる米を作れるようになり、
「肩の痛いの何時になったら良くなるの」と毎日のように言われ続けて療養プランを思いつき、
暗い目をした若者の旅する姿から座禅会を考案し、
知的好奇心を満たしたいお客さんの為に「鳴子遠足マップ」を用意しました。
考えてみれば、湯治の世界にこそ、グリーンツーリズムをはじめとする全ての要素が備わっているように思えてなりません.....
今回の事業は、解放の旅を導入部に据え、そこから派生する残り三種の旅を誘う基地の構築ともいえます。
当館の“健康娯楽室”が基地になります。
そこからの眺めは、川渡の四季折々の変化を存分に楽しむことが出来るでしょう。
目の前の山はNPO法人の管理する手入れの行き届いたもので、切り開いた道はトレッキングにも最適です。
静かな音楽の流れる室内で、柔らかなソファ−に身を沈め、館主の蔵書からお気に入りのページを捲るも一興。
宿と繋がり、地域と繋がり、その先に姿を現す自分との繋がり...
そこに産まれる、”精神的充足感の促進”こそ、旅のホッとする土産...
その充足感を持ち帰り日常に戻ったとき、”今を生き抜く知恵と勇気”の芽生えに、
少しでもお手伝いできれば、湯治宿としてこの上ない喜びです。
“人間性の復権”
今を生きる我々に、他に、何が必要というのでしょう.....