宿番号:311615
東五郎の湯 高東旅館のお知らせ・ブログ
キャリフォーニアの青い空
更新 : 2025/2/18 0:04
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若い頃の思い出と共に川渡に籍を移した4301も応急処置とはいえ命を吹き替えし、
程々に音楽を楽しんでいたのだが、程々がなぜか急に度を越してしまった
“止せばいいのに”と、“そこそこ”が、どっかりと根を張ってしまったかのようだ
集めた機材を見た叔父に、「放送局でもやるのか」..なんてことを言われる始末
流す音楽は一つ..聞く耳もワンペア
「全部のスピーカー鳴らしてんのっ?」
妻にも言われて、絞まり無く笑ってしまった..一つしか鳴らしてないっていうの..と小さな声でいいわけしながら
そんな時だ、運命的な出会いが訪れたのは...
私は、お客さんが清算に来た時は会話を楽しむことにしており、立ち入ったこと以外は気さくに話しかける..話好きということもあるのだが...
話が合えば、結構長いことお客さんを帳場に拘束することになり、連れの方が“なにしてんの”という顔をして覗きに来ることもしばしばだ
その時も会話のはずみで、帳場に置いてある安物の真空管アンプに目が行ったお客さん曰く
「ステレオ...やってるんですね」
「ええ、まぁ...安物ですけれどもね」と、私
「家に、聴かなくなったスピーカーがあるんですが、あげましょうか」と、お客さん
「えっ...本当ですか..メーカーは何処ですか」と、嬉しそうな私
「イギリスのセレッションなんですがね、細長の結構大きい奴で、
聴かないもんだから、孫が遊びに来た時に横にして椅子代わりにしているんですよ」と、さりげなく、お客さん
「ええっっっ..スピーカーの椅子ですか?罰が当たりますよ???でも、是、是非...欲しい」と、涎を流さんばかりの私
「使ってくれる人が見つかって、良かったです」と、慈悲深いお客さん
セレッションは“3”という小型のものを持っていたが、ディットンなんて聞いたことがなかったので直ぐに調べた
イギリス..セレッション..ディットン66.....フム、フム
驚いた
こんな高額なもの...本当に頂いて良いものだろうか
でも、欲しい..聴いてみたい
やっぱり...貰うとしよう.....き〜〜めたっと