コウノトリ野生復帰を題材にしたファンタジー絵本です。兵庫県立コウノトリの郷公園参与の池田　啓（いけだ・ひろし）さんが文を、兵庫県出身の絵本作家　永田　萠（ながた・もえ）さんが絵を担当し、「アンパンマン絵本」で有名なフレーベル館から出版されました。
　鳴けないコウノトリの「声」に耳を傾けた女の子が始めた取組みとは・・・？　小学校３年生の主人公・みえの目を通して、コウノトリ野生復帰を見つめます。

池田さんは、１９９９年の郷公園開設以来、コウノトリ野生復帰事業を理論と実践でリードされてきました。その取組みが、コウノトリという一つの「種」の問題だけではなく、私たち人間を含む「社会問題」であり「環境問題」であることを誰よりも熱く論じています。
　池田さんが描くストーリーを、「カラーインクの魔術師」と称される永田さんのやわらかな絵が、やさしく包み込みます。鮮やかな色で表現された生命力にあふれる自然、そして子どもたち・・・。

発売は今年の４月です。
その４月に池田　啓さんが亡くなられました。
まだ６０歳という若さです。
講演も２回聴かせて頂き、個人的にも何度かお話をさせて頂きました。
遺作と呼ぶべきなのでしょうか。

まだ生まれたばかりの我が子には少し早いですが、真っ先に聴かせたい絵本です。
城崎文芸館などで販売しています。

(城崎温泉・旅館／千年の湯古まん・権左衛門公式ブログ
　　http://plaza.rakuten.co.jp/hiuke/より引用　9/26)