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延命館のお知らせ・ブログ
”大膳屋敷に立つ”
更新 : 2018/12/16 13:27
今日も歴史ネタ、温泉ブログに相応しいかは不明ですが、11月19日に紹介した「大膳楠」の黒田藩家老(麻底良城代)栗山大膳屋敷跡を探してみました。
原鶴温泉東に位置する杷木志波の龍光山圓清寺付近には地名の政所が残っており、ここが城下の中心地であることは歴然としています。
以前、この地区の古老に{大膳屋敷跡」は何処に在ったか尋ねたことがあり、古刹の普門院からさらに奥へ行くと麻底良山麓高所に池が見え、そのあたりは大膳さんのお屋敷で、周辺は武家屋敷跡だったけど、いまはすべて取り壊され一面の柿畑で何もないと侘しい話でした。
この付近の字名は里城(館の意味)と称し、現地を望むと麻底良布神社下宮の東側に蔓草で覆われた高石垣が連なり、また、多数の武家屋敷跡に残る石垣も同じ状況で見る影もありません。
見渡す限りの柿畑では誰一人史跡と気付くことなく、やがては歴史の片隅に埋もれてしまうでしょう。