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延命館のお知らせ・ブログ
”恵蘇八幡宮と秋の田”
更新 : 2019/1/13 10:12
お正月といえば、古き良き時代の子供たちは凧揚げ、独楽回し、羽根つき、双六、カルタ取りなどで遊び、カルタは『いろはかるた』と『小倉百人一首』が定番で、『小倉百人一首』の場合は下の句を一所懸命覚えたものです。
その筆頭歌が有名な『後撰集』の天智天皇御製「秋の田のかりほの庵の苫をあらみわが衣手は露にぬれつつ」で、『筑前國續風土記』には「恵蘇の宿と志波との間、道の北のほとり、秋の田と云田あり。是天智天皇の、秋の田のかりほの庵と詠たじまへる所也と云。其説たしかならずといえども、里人の説にまかせ、しるしおき侍」とあり、その歌碑(昭和40年10月建立)が恵蘇八幡宮の駐車場東側に立っています。
秋の田の和歌は『万葉集』の「秋田刈る刈廬を作り我が居れば衣手寒く露ぞおきける」が原形と言われ作者不詳で、その後、時の推移と共にいつしか民を慈しむ理想的な統治者として天智天皇の歌で定着したようです。
なお、朝倉市では平成25年から毎年、原鶴温泉の東隣り「サンライズ杷木」に於いて百人一首大会を開催し、五色百人一首大会も併せて福岡県内外で認識され、全国的な東の近江、西の朝倉を目指しています。