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延命館のお知らせ・ブログ
”水神社の大楠と月見の石”
更新 : 2019/1/21 14:15
昨日は大寒入りですが、暖かくて春に近い陽気が続き一寸戸惑う今日この頃です。
恵蘇八幡宮の南側に位置し、国道386号線と隣接する筑後川の山田堰から堀川用水への分岐点上に祀られている水神社があります。
祭神は罔象女神(みつはのめのかみ)で、あまり知られていませんけど、伊弉冉尊(いざなみのみこと)が火神を生んで病んだときその尿から生まれた水の神です。
ここにも社殿を覆い隠すような大楠がそびえており、幹周8.2m、樹高21m、樹齢不詳、県指定の天然記念物で、例のごとく、福岡県のクスノキでは46番目、朝倉市のクスノキでは8番目の松尾神社の大楠に次ぐ9番目の巨木となります。この大楠は社殿建築の際約2m埋められたもので、幹周9.4mの説もあり、恵蘇八幡宮の大楠に匹敵すると云われています。
大楠の東側には中大兄皇子が斉明天皇の崩御後殯宮で喪に服していたころ、千歳川(筑後川)河畔の大きな石に座って亡き母を偲んだという「月見の石」も残っております。
また、中大兄皇子は斉明天皇の柩を難波へ船で運ぶ途中、ある湊に停泊し「君が目の恋ほしきからに泊てて居て斯くや恋ひむも君が目を欲り」と歌を詠んでいます。