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延命館のお知らせ・ブログ
”松尾芭蕉句碑の謎その2”
更新 : 2019/2/4 14:24
今日は二度先月末の松尾芭蕉に関するブログの続きです。
吉井町にはなんと松尾芭蕉の句碑がもう1基在り、若宮八幡神社から西へ300mほど吉井小学校付近の道筋(霊園前)に句碑が大小二つ並んで立っています。(よほど注意しないと芭蕉の句碑とは気付かないでしょう)
「道の辺りの木槿は馬に食われたり」、日付は右側面に文化庚午十月(1810年)と刻まれ建立した同志の名は読み取れません。
この句は貞享元年(1684年)8月から門人千里を伴い「野ざらし紀行」の旅に出て、東海道の大井川あたりの馬上で詠んだ有名な句と云われます。
また、同じ句碑は長光寺(静岡県島田市)、真福寺(東京都世田谷区)、法音寺(栃木県小山市)など多数あります。参考までに芭蕉の塚碑(句碑を含む)は全国で2442基、福岡県では74基存在します。
ところで、芭蕉句碑の右隣りに立つ句碑は「春の日の出入り詠わん草の庵」如軒と記され、調べたところ作者は門下の桃雪と号し、晩年致仕して隋如軒と号した黒羽藩一万八千石(栃木県)の城代家老であった浄法寺隆勝と思われます。