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延命館のお知らせ・ブログ
”高浜年尾の句碑”
更新 : 2019/2/13 13:29
原鶴温泉沿い筑後川対岸上流側には桜の名所である長野水神社が祀られています。
祭神は『古事記』では弥都波能売神(みづはのめのかみ)と表記する「水の神」並び江戸時代に大石長野の二水道を築いた五人の庄屋です。
余計な事と思いますが、弥都波能売神は『日本書紀』に於いて罔象女神(みつはのめのかみ)と表記し恵蘇宿の水神社と同一の神様でした。
奥まった社殿付近には俳人高浜虚子からホトトギス派を継承した長男である高浜年尾(「年尾」は正岡子規の命名による)の句碑が立っています。句碑は御影の石柱(幅54p、厚さ35p、地上高270p)で、「草紅葉五庄屋の徳ここに残る」、昭和38年4月8日建立と刻まれています。
昨日のブログで虚子が昭和21年11月17日に『ホトトギス』六百号記念福岡俳句会へ列席し朝倉市甘木へ宿泊、翌日に父曾遊のゆかりの地である秋月を訪れたと記述、この時は年尾も同行、県内各地を巡りホトトギス派の人々と交流しています。
長野水神社の句はこの時に詠んだものでしょうか?
年尾は昭和31年11月10日から11日に英彦山へ滞在、昭和35年7月9日は二日市温泉の父虚子句碑除幕式に列席し「梅雨あけの潦あり句碑序幕」と詠いました。