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延命館のお知らせ・ブログ
”高浜年尾の句碑その2”
更新 : 2019/2/24 11:56
前回のブログテーマである高浜年尾の句碑は、吉井町には長野水神社以外2ヶ所に建立されています。
その1ヶ所は耳納連山のふもとに位置し柿畑に囲まれた吉井百年公園内で、駐車場から100m程下った広場の生垣前付近、地上高2m(幅40p、厚さ15p)の石碑が立っており、「九十九峰雨上がりつつ夏に入る」、裏面に昭和41年9月18日、作句35年記念、原三猿子と刻まれ、建立者は年尾や汀子(稲畑汀子、年尾の次女で『ホトトギス』の主宰者)に所縁がある俳人(吉井町出身)です。
よく見ると、年尾の句碑から40m程東側に「古里や朱欒(ザボン)の花にほととぎす」と地上高1mの句碑があり、また、40m程東側に「夕飯に居眠りの子や遠蛙」と地上高0.85mの句碑(御影石)が並んでいました。
調べたところ、前者は原三猿郎(三猿子の父、吉井町出身、虚子に嘱望された同人)、後者は三猿子、ホトトギス派の錚々たるメンバーである父と子が詠んだ句碑2基とは意外でした。
しかし、吉井町は昔からこれほど俳句が盛んで多くの俳人たちを育んだとは思いませんでした。