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延命館のお知らせ・ブログ
”浮羽島”
更新 : 2019/3/12 14:44
一週間前のブログで若宮八幡神社に「景行天皇行宮御遺蹟」の碑が在ることについて少し書きましたが、同様の遺跡は、吉井町の東隣りである浮羽町浮羽に景行天皇ゆかりの地「浮羽島御所阯」も残っています。
ここには浮羽島由緒と記された石碑(黒御影)が立っており、『日本書紀』の一節「景行天皇十八年八月到的邑而進食 是日 膳夫等 遺盞 故時人號具忘盞處曰浮羽 今謂的者訛也 昔筑紫俗號盞曰浮羽」が刻まれています。要旨としては、景行天皇が的邑(いくはむら)で食事をとられ、この日、食事係が盃を忘れた。当時の人は「うき」を忘れた処だから「うきは」と云い、今は訛って「いくは」と云う。昔、筑紫の人は盃をうき「うきは」と云った由で、それが村名・町名・郡名のもとになったと云う伝説で、他に『筑後風土記』の一節も記されているけど、興味のある方は現地で直接ご覧になってください。
「うきは島」の巨大なモニュメントは浮羽町によって昭和51年6月に建立され、基礎石の高さは0.8m、碑面の高さは3.1mで、右横に景行天皇の杖が根づいたと言い伝えのある植え継がれた逆さ杉(幹周1m、樹高5m)があります。余計な事ですが上半分の枝は剪定されていました。
浮羽島は若宮八幡神社から東へ1km程、南側はオリーブ畑で案内標識があり迷うことはないと思います。