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延命館のお知らせ・ブログ
”八幡宮の月岡古墳”
更新 : 2019/3/26 11:56
1週間程前の新聞記事に国の特別史跡「キトラ古墳壁画」が文化審議会から国宝に指定するよう文部科学相へ答申したとの記事を目にしました。
国内古墳の本格的な極彩色壁画は近隣に在る高松塚古墳(国宝)と二つだけで、円墳と四神(青龍・白虎・朱雀・玄武)が描かれた壁画の類似点から「兄弟古墳」といわれることがあるようです(所在地は共に奈良県高市郡明日香村)。
さて、前々回(19日)は若宮八幡神社の日岡古墳をテーマにしましたが、その西側に位置する月岡古墳は墳丘長80m、3重の周溝が巡っています。江戸時代の文化2年(1805年)に後円部から竪穴式石室が発見され、金銅装眉庇付冑・短甲・鉄剣・鉄鏃などの多くの武具類や馬具の類い、鏡と装身具類等多くの遺物が出土しました。
このときの記録が当時の宮司である安元大炊によって残されており、これらの副葬品は代々宮司家に保管されていましたが、一括して国の重要文化財(昭和36年2月17日)に指定され、現在は吉井歴史民俗資料館の特別室で展示されています。