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延命館のお知らせ・ブログ
”巨瀬川の鯉のぼり”
更新 : 2019/4/9 9:30
一昨日から吉井町の国道210号線(J R 吉井駅付近)を交差して流れる巨瀬川に75旒の勇壮な鯉のぼりが泳ぎ始めました。
同じ町内の南新川に泳ぐ鯉のぼりと比べ1ヶ月程遅いけど、こちらは吉井地区自治協議会によるオーソドックスな鯉のぼりで、川辺に植えられた満開の桜とのコントラストが道行く人々の目に強い印象を与えます。
その地点の東側には「河童相撲」で知られる高橋神社が祀られています。筑後川流域には有名な河童九千坊や幾多の河童に関する古事が伝わっており、「河童相撲」の由来は、昔、巨瀬川辺りには見渡す限り葦が生え河童の天国であったが、悪さをする河童を懲らしめるため高橋大明神ほかの神様たちが河童連と相撲を取ったことが始まりです。
それはともかく、河童一族が全盛期の頃、巨瀬川には多数の鯉も河童と共に泳いでいたでしょう。ここに棲むと伝えられる河童も葦の陰から、碧天の下、色彩鮮やかな鯉のぼりを見上げ、いにしえを懐かしんでいると思います。