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延命館のお知らせ・ブログ
”河童大明神”
更新 : 2019/4/9 15:03
原鶴温泉入り口のモニュメントを過ぎた筑後川河畔に「鵜飼公園」があります。
桜の花びらが川風に舞う堤防敷きは延長120m余の藤棚が続き、その終点に温泉案内板が掲示され、薄紅色の桜と緑の芝生(野芝)で覆われた憩いのスペースが見えてきます。
毎日通る場所ですけど公園とは思わず、たまさか、散りゆく桜の風景に見とれて停車したところ、片隅にポツンと妙な石碑が立っていました。
高さは1mに満たない程度ですが「河童大明神」と刻まれた裏面は「寛文元年吉日」の文字が鮮明に読取れ、寛文元年(1661年)の石にしては風化の痕跡は無く意外に新しい不思議な碑であり、また、寛文元年と河童伝説の因果関係は不明ですけど、筑後川の河童総大将九千坊に豊前・豊後の女大将ポンポコ(中元寺川に住む河童一族首領六助の一人娘で男勝り)が遠賀川の河童軍団を率いて戦いを挑み、原鶴付近で激突したと伝わる「筑後川と遠賀川の河童合戦」はその頃かなと考えました。
なお、石碑に注連縄やお供え物はなく、平成8年(1996年)の公園建設時に「河童の原鶴合戦」を知らしめるため建立したものでしょうか。