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延命館のお知らせ・ブログ
”竈門神社”
更新 : 2019/5/12 15:36
原鶴温泉から西へ筑後川の堤防を3km程下った位置に鬱蒼たるところがあります。
地名は橘田(吉井町)で、古に天智天皇が木の丸殿より筑後川の対岸であるこの地を望み、橘の花が咲いているように見えたので、橘村と名付けたのが地名の起こりと伝えられています。
ここに吉井町屈指の古社「竈門神社」が祀られ、創建は白鳳元年(672年)10月で筑前宝満山 竈門神社の祭神を移し、現在の神殿は元禄4年(1691年)に再建されたものです。祭神は玉依姫尊(たまよりひめのみこと)、神武天皇の御母君で安産の神様として信仰されています。父の海神(わだつみ)は龍神だったという伝説もあります。配神は左に応神天皇、右が息長帯姫尊(おきながたらしひめのみこと・神功皇后)です。
拝殿に掲げる貴重な「農耕絵馬」と黒石(隕石)が伝えられ、社殿を臨む右側にある巨岩の手洗い場は古代祭祀の酒醸に用いられた「酒槽(さかぶね)」と云われています。
また、境内の東側には伊勢大神社があり、祭神は天照大神と豊受大神です。古代史的な観点からも大変に由緒ある神社ですが、吉井町の中心部から外れているため参拝する人々をあまり見かけません。