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延命館のお知らせ・ブログ
”原古墳”
更新 : 2019/5/15 9:24
立夏を過ぎてから9日、数日前から気温も30℃近くまで上昇し暑さを感じるようになりました。
さて、珍敷塚古墳から南へ110m上がったところ、一面の柿畑に囲まれた原古墳(はるこふん)があり、説明板の横には奥壁を覆った小屋が建てられ墳丘の形状が保たれています。
この古墳は約1400年以上前に造られた直径12.4m、高さ3.5mの円墳で、主体部は全長8.9mの横穴式石室(単室)で最大幅2.3m、高さは2.2mです。奥壁の腰石と側壁の一部に赤色の壁画が残り、奥壁は中央に大きな櫂が付いた大型の船が描かれ、船上には弓を持った人物と船をこいでいる人物が乗っており、大刀・靫と馬もしくは棺を納めた棺屋形も見ることができます。そして、側壁には同心円文が描かれています。
しかし、奥壁は石室から取り出された後に一時期、露天にあって壁画の状態はあまり良くありません。また、採石のため抜き取って戻したとき反対向きに置かれた経緯で壁画が外を向いて保存されました。
そのため壁画は見やすくなったけど、古墳を見学できるのは公開日のみです。