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延命館のお知らせ・ブログ
”重定古墳”
更新 : 2019/6/23 9:28
今月4日のブログテーマであった「隈上正八幡宮」から道路を隔てた南側30m地点に、墳丘が見え、朝田古墳群に属する「史蹟楠名重定古墳」の石標が立っています。
その横の階段を上ると後円部頂上に巨大なクスノキ(幹周3.6m)が聳え八幡宮の祠2基が祀られており、すぐ下の説明板に重定古墳(古墳時代後期の前方後円墳)は大正11年3月8日国指定とあります
古墳は前方部が削られて現存長は51m、後円部直径は44m、高さ8.5m、石室は南に面した横穴式で全長約17m、壁面には朱や緑青で靫や同心同文・蕨手状文が描かれています。なお、この壁画は「筑紫文字(つくしもじ)」と称される神代の文字です。
さらに、戦時中は防空壕として使われ、戦後の考古学ブームで多くの人々が押し寄せ文字や壁画が傷み肉眼で確認困難となっています。
当時、相当多数の土器や鉄器があり、地元の人々は所用の時に器を借りていたけど、なかには不心得者もいて返さなかったから次々失われたという言い伝えが残っているそうです。
文化財保護法の施行される以前と思われるエピソードですけど、のどかな時代もあったのでしょうね。