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延命館のお知らせ・ブログ
”椿山神社古墳”
更新 : 2019/7/8 15:03
法正寺古墳から西へ300m付近の幅員が狭い道路沿いに椿山神社(つばきやまじんじゃ)が祀られています。
石段を上がると東側の隅に石室で使用したものか全体の3分の2ほど地中に埋まった巨石が見られ、地上の露出部分は幅1.8m、厚さ1.2m、高さ1.1mありました。
円墳の頂上には巨石を礎に観音堂が建てられ、その下は石積で周りを囲み、東に剣を持つ右腕欠損の不動明王が鎮座、南には13体の如来と菩薩が祀られ神は不在のようで、観世音菩薩なのに神社とは摩訶不思議、以前は神仏習合で神様も祀られていたのでしょうか。ここも何ら説明版はなく古墳の詳細はまったく不明です。
なお、神社から東へ100m行くと水田が広がり、そこに墳丘はないけど大きな石が重ねられた古墳跡らしき場所に祠と石塔が祀られていました。
遥か昔、耳納山麓一帯は様々な古墳群が出現し、王からの命で苦役に動員された人々の思いはさておき、その果てしなき風景には壮大な歴史のロマンを感じます。