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延命館のお知らせ・ブログ
”志波宝満宮と連理の楠”
更新 : 2019/7/9 11:03
原鶴温泉から車で国道386号線を西へ3分余り、道路沿いの左側に志波宝満宮が祀られています。
『福岡県神社誌』によれば、由緒は志波の産土神として宝満山竈門神社から遷し祀られたが、戦国時代、豊後大友氏の兵火にかかり詳らかならずと記され、祭神は玉依姫命、神功皇后、八幡大神(応神天皇)で、境内に金比羅宮(崇徳天皇・大己貴命・木花開耶姫命)、大神宮(天照大神)、日鷲神社(天日鷲命)、宇賀神社(倉稲魂命)、事代主神社(事代主命)、大田神社(猿田彦命)が鎮座しています。
ここには珍しい「仔を背負った狛犬」も奉納され、平成30年11月26日のブログテーマだった麻底良布神社下宮で見て以来2度目の対面です。
なお、社殿の東側は古墳で竪穴式石室に箱式石棺が2基、甲冑、刀剣等も出土し、墳丘上には家形埴輪が置かれていたと伝えられています。
ところで、宝満宮一帯は宮舟と呼ばれ、その象徴として筑後川を臨む表参道石段の左側に二本の主幹が途中で一体となったクスノキ(連理の楠、白蛇の棲むご神木)が聳え立ち、この巨樹は幹周9.8m、樹高20m、樹齢300年以上といわれ、社叢と共に、昭和44年、県指定天然記念物になっており、参考までに福岡県のクスノキランキングでは26番目の巨大さです。