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本陣古墳のハゼノキ
更新 : 2019/7/16 14:33
恵蘇八幡宮の東側に位置する本陣山(標高100m)は本陣山城址であり、主郭は東西15m、南北20m、その西側に同規模の曲輪も確認され、北側に4層の石積み(高さ1.5m、城の遺跡かは不明ですが相当古く葺石とは異なる)と各層に幅3.6〜5.4mの帯曲輪があり、その西側に同規模の曲輪が見られます。
関ケ原の合戦以後、黒田如水から「銀白檀塗合子形兜」を下賜された功臣栗山善助(備後守利安)が、慶長7年(1602年)から元和元年(1615年)まで城主であった麻氐良城の出城として築かれた本陣山城は、非常に小規模な木柵及び濠を用い周囲を防護した戦国時代における砦レベルでしょう。
また、周濠を挟み古墳時代中期の円墳「本陣古墳」が残されています。
古墳の詳細はまったく不明ですけど葺石跡も見られ、周囲に多数の筑後川河原石が散乱している状態で、墳丘に登ると頂上付近にハゼノキの巨木が1本そびえ立っていました。
ハゼノキは幹が4分裂し幹周は3.81m、樹高12.0m余、これほどの巨木は全国でも20本程度(環境省データベース)とポピュラーな割には非常に希少です。
参考までに、ハゼノキの日本一は馬頭観音のハゼノキ(鹿児島県曽於郡大崎町)で、幹周5.2m、高さ10.0m、樹齢は不明ですが500年以上と推定されます。
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