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延命館のお知らせ・ブログ
湯隈神社と湯ノ隈古墳
更新 : 2019/8/7 15:57
宮地嶽の麓(南側)に湯隈神社が祀られています。
祭神は大己貴命(おおなむちのみこと・大国主命)、少彦名命(すくなひこなのみこと)で国造りの神様として有名です。
なお、『福岡県神社誌』には記載されてないから小さな氏神様レベルでしょう。
『筑前國續風土記』に湯隈は「宮野村の内にあり。此所昔は温泉在しと云う。今は田となる。(中略)其上に湯隈大明神の社あり。大己貴命、少彦名命なるにや。其側に地蔵菩薩あり。又湯隈の後の山の上に石窟あり。内の廣さ十畳敷ばかり、入九間ばかりあり」と記されています。
その裏手、宮地嶽の中腹に湯ノ隈古墳(市指定史跡)があります。
この古墳は6世紀後期の円墳で、直径15m、築造時の直径20m、高さ4m、石室は複室構造の横穴式、方形の前室・玄室から構成され、玄室の奥壁及び左右には赤色の同心円がかすかに残り、筑後川以北に現存する数少ない装飾古墳です。
昭和30年代前半頃、小学校の遠足で宮地嶽には数回訪れ、湯ノ隈古墳の石室内を探索し自由に遊びました。ただ、内部に壁画が残っていた記憶は定かではありません。
現在は、文化財保護の観点から格子状の門扉が付き旋錠され、覗けるけど石室内に立ち入ることは不可能です。