「どうせ私のことなんか見たくないのよね★」



ぼくの秋の夜長の過ごし方

お気に入りのリーデルのワイングラスに

軽めのイタリアワインを注ぐ

おつまみは間に合わせのカマンベールとサラミ

これで十分

リクライニングチェアーにどっぷりと沈み込み

録画済みの映画を楽しむ

今日のチョイスは「愛情物語〜The Eddy Duchin Story」

１９５６年の作品だ

実在した名ピアニスト「エディ・デューチン」の人生模様を

タイロン・パワーが見事に演じる

マージョリー役のキム・ノヴァクも美しい

悲しい場面では　ジャージャー泣く

だから一人は気が楽

そして

そのまま意識が落ちてゆく・・



翌日のランチタイム

そのストーリーを彼女に懸命に伝えようとするが

右に首が回らない・・

そう

リクライニングチェアーで寝てしまったぼくの首は

左にかたまっていた


「見たくないんじゃないよ、見れないんだよ」


しばらくやりあったあと

右に座っていた彼女が

ぼくの左に移動した


やっぱり人間は一人じゃ生きていけないｗ

しあわせなんて　そんなもの☆