久しぶりのデート☆

彼女が待ち合わせの時間に１５分遅れてきたのは

いつものこと

「今日はピッタリだと思ってたのよ〜」

・・・はいはい　お姫さまにはかないません



楽しみにしていた映画の時間まで

あと３０分

いつもより　ほんの少しだけ　アクセルを吹かす



クライマックスのシーンになると

ぼくの手を握りながら

ぼろぼろ泣いている君

涙という反則攻撃に

ぼくはいつもタップしてしまう

ずるいなぁ・・



ランチを楽しんでいると

「紅葉がキレイだって言ってた　見た〜い☆」

・・・はいはい　お姫さまにはかないません（笑）



２時間ほど車を走らせて　訪れたその場所は

ぼくの秘密の紅葉スポット

「静かなところね☆」



当たり前だろ

君を観光バスのあふれる場所に連れていくほど

ぼくはバカじゃない

人ごみの中じゃ

シャイな君は　手をつないでくれないものね☆



自宅に戻って　行きつけのビストロで夕食

秋色に染まったシェフのフルコースを楽しむ

「美味しい〜☆」

君はいつもそれしか言わない

そんなとこも　好きなんだけどねｗ



２杯めのワインが注がれた時

ようやく君の心が紅葉してきた



それに気づいた時

ぼくの心も・・