2011 FIFAワールドカップの2番目のMVPは宮間あやだろう。

　宮間あやは岡山湯郷ベルのエース。
　彼女は現在体育協会で働きながらサッカーをやっています。

　岡山湯郷ベルは10年前に結成されましたが、
　それには湯郷温泉の旅館の女将達の力が大きく関わっていました。
　

　当時、岡山県の出先機関の美作県民局の安部晃氏より話がありました。

　「本田みどりさんと云う素晴らしいサッカーの監督がおり、
　彼女を生かした女子サッカーチームを作りたい。」

　「現状ではサッカーチームをかかえる企業が無いので、
　何とか選手を旅館の社員として使用して欲しい。」

　「寮と食事、社会保険を確保できるだろうかというものでした。」


　女将の会で相談したところ、それぞれ3人O.K、2人O.K、1人O.Kと、
　次々に皆さんの協力を得ることが出来、ゴーサインを出すことが出来たのです。

　現在では工場、スーパー、などの一般企業でも多く働いています。
　働きながらあの快挙ですから本当に素晴らしいと思います。

　
　宮間あやちゃんは10年前、高校2年生の16歳の夏休みに、
　本田みどり監督を慕い湯郷にやって来ました。

　働きながらサッカーする練習として夏休み限定でアルバイトとして、
　季譜の里で働くことになりました。

　そしてどの仕事をしてもらうかを決めてもらう時に、
　彼女は売店、喫茶、掃除等の中からお風呂掃除を選んだのです。

　他のスタッフが「お風呂掃除をしてから練習するんじゃ疲れるじゃろ？」と云うと、
　「いいえ、楽しいです」と答えていました。

　とても明るくおちゃめなあやちゃんでした。
　今思うと、足腰を鍛えるにはあれも良かったのかな等と思っています。


　この度の世界一、テレビを見ながら胸が熱くなりました。
　あんな小さな体のどこにあのパワーがあるのか。
　いろいろなテレビでの放映を見ながらどんどん実感がわき、
　よくやったと涙が出てきます。

　これからさらなる活躍を期待しています。

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　季譜の里　女将　佐々木裕子