宿番号:316820
1200年続く幻の湯治の郷 湯郷温泉 季譜の里のお知らせ・ブログ
備前焼職人の職場です。(季譜の里ロビー改装計画)
更新 : 2012/8/12 18:42
ここに座り、多い時は1日100個の作品を作ります。
鈴木美基さんはこの度から季譜の里に備前焼を納めてくれる作家さん。
名前と作風から女性をイメージされる方も多いですが、
男性の作家さんです。
火入れの最終日、見学に行かせて貰いました。
鎌の温度は1100度〜1200度。
近寄ると窯の石が遠赤外線を放っており、
サウナのような気持ちよさ。
しかし、もう一歩近づくと、
熱いを通り越して、痛い。
鈴木さんが火入れの際、窯に近づくのですが、
同じ様に近づかせて頂くと、燃える様な熱さを感じました。
実はこの裏側にも同じ薪を入れる窓があり、
この作業を一日12時間。1週間以上行います。
しかし、それは3ヶ月に一度火を入れるこの小さい窯の方。
大きい窯は3週間掛けて焼き上げていきます。
その窯は巨大な要塞のようです。
特別に中にまで入らせて頂きました。
中はベッドが一つ入る位の広さがあり、
壁は炭で真っ黒になっていました。
備前では最近、備前焼の土が取れなくなってきたらしいです。
と、言っても鈴木さん工房の前と後ろには大きく土が盛ってあり、
「これで後、三世代分の土はありますよ」
と笑っていました。
代々続く焼き物職人の家系。
美的センスはやはり素晴らしいものがあり、
一つ、一つの形がどこか品があり美しいんです。
ちなみに季譜の里の客室の湯飲みは全部鈴木さんの作品に変わります。
今日の窯に入っているものがその作品達です。
窯が冷えてから作品を取り出し、出来上がりは8月末になる予定。
どの様な作品が出来上がるのか、今から楽しみです。
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