1200年続く幻の湯治の郷　湯郷温泉　季譜の里のお知らせ・ブログ

暑い日が続く湯郷温泉、お昼過ぎに外へ出れば、

陽の光に照らされた温泉街にはまるで

夏が来たような感覚すら覚えます。

そんな中、お花を生けて下さっている黒田先生が

、とても涼やかな演出をして下さいました。



お花が生けてあるこのガラス鉢、

実はガラスのクリスマス2010にて、

季譜の里に展示されていた迫田岳臣さんの作品。

爽やかな作風の鉢に水が注がれ、

お花が生けられる事で更に清涼感が増しています。

その佇まいは、眺めているだけで

暑さを忘れさせてくれる様です。



花材はアヤメ、コデマリにアルストロメリア、

そして左に伸びているのはカラーというお花です。

海芋（かいう）とも呼ばれる里芋科の植物で、

白い 花弁に見える部分 がワイシャツの襟（カラー）に

似ている事からこの名前が付いたとも言われています。



そしてこのカラー、花は襟に似ている白い部分ではなく、

真ん中の黄色い棒状の部分だそうです。

まわりの白い部分は中央の花を守る、

保護的な役割を果たしているという事ですね。



さらに海芋とい名称は「海を渡って来た里芋」

という意味から来ています。

花の原産国は南アフリカで、

江戸時代末期にオランダから渡って来たため、

そう呼ばれているのでしょう。

なんだか名前の由来が面白いお花ですね。



今回生けられた白以外にも、

ピンクや黄色のものもあるとか。

他の　カラー　のものも、

是非お目にかかりたいですね。

･･･お後がよろしいようで。


フロント　小林