１月（睦月）【初春月】
＜焚合せ＞
筍　海老芋　海老黄味煮　
青梗菜

一旬（10日間ほど）で緑色の「竹」までに育ってしまうと云うことで
名付けられた筍。
美味しく食べることができる期間もほんの一瞬！
土から出ているのがほとんど分からないくらいの時にしか
収穫できないので、美味しく筍を食べることができるのは
幸せなことですね。
うまみ成分のアミノ酸を含み、疲れをとる働き、足などのむくみを
とる作用もあるそうなので嬉しい食材ですね。

唐芋、京芋とも呼ばれている「海老芋」は、そり返えった形と
表面の縞模様が、エビのように見えるので、そう呼ばれています。
肉質のキメが細かいのが特徴で、煮込んでも煮崩れしにくいため
今回のような焚合せやおでんなどに適しています。
栽培に手間がかかるということもありますが、味が優れているので
高級な食材として扱われることが多いです。

そして、焚合せの中央で彩りを添えている青梗菜（チンゲンサイ）は、
中国から伝わった野菜で、蕪や白菜などの仲間だそうです。
葉柄の部分は、加熱してもシャキシャキした良い歯ざわりが残る
野菜で中華料理ではよく見る食材ですね。
工夫によって、洋食にも和食にもよく使われるようになってきました。
海老黄味煮も加わり、まとまりのある味に仕上がっております。
心躍る焚合せ、どうぞお召し上がりください。