伊勢に生まれ、志摩で育った料理長 仲 陽平は、地域の伝統的な調理法をも活用しながら、プロヴァンス独自のメニュー開発に日々取り組んでいます。スタイルは洋風ですが、味の決め手は和風ダシ。「例えば、志摩の魚介をたっぷりと使うブイヤベースは、かつおダシがベース。手を掛けすぎず、素材本来の味を引き出すことを心がけ、毎日食べても飽きないヘルシー料理を目指しています」(仲) 料理長 仲 陽平 専門学校で日本料理を学び、寿司店に勤務後、渡米。ニューヨーク、ニュージャージーなどの高級日本料理店に6年間務める。帰国後は志摩に戻り、地元海産物の豊かさとそのおいしさに改めて開眼。汀渚 ばさら邸を経て、プロヴァンス「賢亭」の料理長に就任。型にとらわれない、自由な発想でつくる料理は仲の真骨頂。プロヴァンスだからこそ味わえる、驚きのある料理の追求を続けている。 | | リアス海岸と天然礁が広がる志摩では、岩礁になった海底に海藻が茂り、伊勢海老や鮑、牡蠣やサザエなどたくさんの魚介類が生息しています。ワカメやアオサ、アラメ、アカモクなど種類豊富な海藻類は、地元では脇役ばかりでなくメニューの主役にも。また、近くには多くの魚の産卵場になる好漁場があり、マアジ、マダイ、ヒラメ、トラフグなどが水揚げされます。豊富な海の幸は志摩の自慢です。 | | 志摩の人々の暮らしは海とともにあります。伊勢海老や貝類、たくさんの魚や海藻を育む海の栄養は、潮風に乗って大地へも降り注いでいます。志摩の海のミネラルたっぷりの大地に育つのが“志摩野菜”。海を感じる、力強い味わいの野菜です。プロヴァンスでは契約農家がつくる志摩野菜をふんだんにメニューに盛り込んで、海の幸と山の幸のマリアージュを皿の上で実現しています。 |