今日は、究極の牡蠣づくしプランで使用されている地元、南三陸の「戸倉っこ牡蠣」について紹介したいと思います。
戸倉っこ牡蠣は、令和元年に農林水産省天皇杯を受賞した牡蠣です。
その特徴は、
@プリプリな食感
A少ないエグ味
B濃厚な旨味
通常の牡蠣は育成期間が2~3年。
対して、戸倉っこ牡蠣は、1年で収穫できるため排卵による消耗や病気、悪天候などのストレスにさらされる度合いが低く、良質で美味しい牡蠣になるんです。
では、なぜ戸倉っこ牡蠣は、1年で収穫ができるのでしょうか?
そこには地元の漁師さんたちの大きな決断がありました。
2011年3月。
東日本大震災で養殖場のすべてを失った、宮城県南三陸町戸倉地区。
以前は生産量を上げることがすべてで、質より量を目指していました。
しかし、震災を通した経験から10年、20年先も安定して生産できる漁場を、子や孫の世代に残すことの大切さに気づいたといいます。
決断したのは、養殖棚の数をこれまでの3分の1に減らすことでした。
養殖棚を減らすことは、漁師さんにとって収入に直結します。
さらに3分の1ともなると大き過ぎる収入源につながることが予想されました。
また、地元の漁師たちが団結できず、一人でも養殖棚を減らさないとなれば、次々に裏切ることが予想されました。
それでも断行できたのは、震災を経験したことによる団結力によるものだったのでしょう。
しかし、養殖棚を減らしたことは大きな痛手にはなりませんでした。
通常2〜3年かかる養殖が、湾内の栄養分が牡蠣一つひとつに行き渡り、1年でも立派な牡蠣に成長するようになったのです。
さらに、高栄養・低ストレスな環境で育ったエグみの少ない、爽やかなで濃厚な味わいを持つようになったのです。
2016年3月、戸倉っこ牡蠣は、海の持続可能ラベルであるASC認証を、日本で初めて取得。
そして2019年農林水産省が実施する天皇杯を受賞したのです。
戸倉っこ牡蠣には、戸倉の牡蠣漁師たちの努力と誇りが詰まっています。
そんな戸倉っこ牡蠣を贅沢に使用した究極の牡蠣づくしプランをご賞味ください